先週の芸能ニュースは『サザンオールスターズ活動休止』のニュースで埋め尽くされていた気がします。それじゃあこのブログでもそのニュースに乗っかってみようということで、今日はこれの話題。
dreampiece ベリー・ベスト・オブ 桃太郎伝説&桃太郎電鉄
すでに「家にみんなで集まったときにやるゲーム」では、ウイイレ、パワプロ、スマブラ、ドカポンなどと並んでランクインされると思われる『桃太郎電鉄』(ちなみに「これで友達とケンカしたゲーム」では、ドカポンと並ぶ2代巨頭だと思う)と、そのもととなったRPG『桃太郎伝説』のベストアルバムです。
桃鉄はもちろんですが、20代半ば~30代の男性にとっては、この土井さんのイラストは「ジャンプ放送局」によって半ば刷り込まれているのではないでしょうか(実際このゲームのこともかなり出てきたし)。
で、このゲームとサザン、どういう関係があるの? と思われる方もいるかもしれませんが、実はシリーズの作曲者が、サザンのベーシスト、関口和之氏なのですよね。というわけで、こちらのユーザーで知っている人には、桑田&原坊と同じくらい有名な人だったかと。
収録は詳しくはファミコンの『桃太郎伝説』『桃太郎電鉄』、それとPCエンジンの『スーパー桃太郎電鉄』。
そして音楽は、多くは目立つタイプのものではありませんが、それこそこのゲームの持つ雰囲気を損なわないように仕上げられて、心地よくゲームが出来るものとなっています。おそらく現在のボードゲームソフトの標準となる音調となったのかもしれません。
とはいえ、個性あふれる曲、それに桃鉄の特徴らしく遊び要素にあふれた曲も数多くあります。例えば『マルサのおんなをゲームする』は、同名映画のあのフレーズをパロディーぽくしていたり、『いとしのチャコ』、はい、あの曲をやけに感じさせます。
今ではプロの作曲家にゲーム音楽を依頼するのは珍しくありませんが、これはファミコン&PCE時代のあの音源、あの4ライン(ひとつはベース)で見事に構成しているのだからすごいですね。(まあ、すでにドラクエですぎやまこういちさんに依頼して成功している実績があったから出来たのかも)。
似たような例では、メガドラ時代に『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を作曲したドリカムの中村氏がありますね。
ライナーノーツにはさくまあきら氏のエピソードが載っており、曲がぽつりぽつりとしかできあがってこないと思ったら、1曲(の発注)につき何曲もデモを作っていて、そのうち出来のいい一曲を出していたそうです。
ちなみに関口氏の音楽は、最新作まで続いています(最近は宮路一昭氏や池毅氏と共同)ので、手元に桃鉄があったら、この活動休止ニュースが流れている今、プレイしてみるというのもいいかもしれません。