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『天地創造』の音楽を語る

昨日の続きで、今日は『天地創造』の音楽について語らせていただきます。

『天地創造』(エニックス&クインテット・SFC・1995年)
私が「今までやってきた中で一番面白かったアクションRPGは?」と聞かれれば、「ゼルダの伝説」シリーズと、エニックス&クインテットの「天地創造」と答えるでしょう。 ちなみに広義のRPG全部を対象とするならば、かなり悩んだ末に「ドラゴンクエスト...

 

このゲームの音楽は、スーファミの音源の使い方がかなりこなれてきたハード末期だけあってか、音源の貧弱さを感じさせない美しい作りになっています。(おそらく有名な「アクトレイザー」を作った会社ですので、それなりの技術の蓄積もあったのでしょうが)特に、主要イベントの時などに流れる曲「扉の中へ」や、その後に流れるオルゴールの曲「おくりもの」は、今聴いても全く聴き劣りしません。私的にはスーファミソフトではスクウェアのソフトの音の美しさと並んでいるか、それを超えているくらいではないかと思います。

もちろん音楽自体もかなりのものです。作曲者は小林美代子さんと曳地正則さん。このゲームは世界各国をテーマにしているのですが、それぞれの国に合わせたような音楽が流れ、多様性に富んでいます。しかし、全部が全部前述の綺麗な音源を使っているのではなく、ちゃんとタメとハリのタメのように、町とか進行のゆるい部分では、スーファミっぽい音も使われてたりします。(それもいい音楽多いですが)

さて、お勧め曲は非常に多いのですが、なんといってもオープニング曲「光と闇」、「旅立ち」ラスボス曲の「すべてを乗り越えて」とエンディング曲「帰路」は圧巻です。(ほかにもあるのですが…ちょっとそれについては後述)

ちなみに曲数も多いです。純粋にカウントしたら50曲超えているはずです。

以下OP。


 

さて、このゲームにもちゃんとサントラは存在します。

天地創造 サウンドトラック

当時もなかなか見つからなくて、見かけたときは即購入した記憶があります。ちなみに最近某中古屋の前でこのサントラを見たら、私が買った値段の10倍以上の値段がついていたりしたのは鼻血が出るかと思いました。(あ、余談ですが、秋葉原のプレミア価格は他の地域の価格よりもさらに高いことが多いので、中古サントラを買うときは注意した方がいいです)

このサントラ、アレンジが6曲も入っていたりしてなかなかいい出来です。基本の音楽もちゃんと収録されていますし。
しかし、容量の制約からか、未収録の曲が多いのですよ。(オリジナル収録は27曲なので、20曲くらいカットされている)ほとんど捨て曲がないゲームなだけにこれはちょっと痛い。特に、名前は知らないのですが、工場の音楽やエンディング前の村での生活の音楽がないのはすごく痛い。
もし、復刻する予定があるのでしたら(というか、是非是非頼みたいのですが)、その時は全曲収録の2枚組にしていただきたいと思います。

 

さて、2日に渡ってソフトと音楽の魅力をキーボードを打つ指の走るまま書いてきましたが、さすがにサントラは入手困難だし、ソフトの方も発売十年経つのでバッテリー電池が切れている可能性が高く「絶対やって」と強硬なまでにお勧めできないのが辛いところです。(5年までだったら絶対勧めてましたが)
まあ、機会があったらゲームをやってみてください。そして音楽を聴きながら全てに感動して欲しいと思います。

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