スポンサーリンク

可愛くヘンなアクションゲーム『プリルラ』のメルヘンサウンド

『プリルラ』はタイトーから1991年にリリースされたアーケードゲームです。ゲームシステムはアクションで、いわゆる『ファイナルファイト』型のもの。同時期にタイトーでも『ルナーク』という同タイプのゲームを出していましたが、それと同じジャンルになると思います。
ただし、このゲームが『ファイナルファイト』とは違うところは、キャラがかわいいこと。それにもうひとつ、世界観がとんでもないこと。

幻想的な世界を演出しているのですが、それがどうも勢いが良すぎたために、セクシービームを撃ってくる形容しがたい敵、実写のタイトー社員がバーに捕まって回転している背景、それに脚が障害物として出てくる、あの『トリオ・ザ・パンチ』に劣らぬ妙な世界が展開されます。
とはいえ、わりとよく作られているゲームなのですが、どうやら国内での基盤販売数は500枚以下だったらしく(噂では、当初国内販売の予定はなかったとも)、あまり広まることはありませんでした。ただ、キャラ(というかメル)のかわいさもあって知る人ぞ知る良作として伝わっています。ちなみに画像検索でググったら、メル絵がいくつかあったり。
プレステ版、サターン版も出ましたが、現在やるのでしたらPS2の『タイトーメモリーズ上巻』になるでしょう。
B000P4NACG
タイトーメモリーズ 上巻 エターナルヒッツ : タイトー 

ちなみに以下のサイトさんで詳しかったので、そちらを読んでいただければどんなゲームかわかるかと思います。
Pu・Li・Ru・La(プリルラ)

 

さて、これからが本題。
これには当時のアーケードサントラのメインレーンベル、(旧)サイトロンからサントラも出ました。

プリルラCD01

ZUNTATAマークはついてないのですが、まぎれもなくZUNTATA作品です。作曲は『パズルボブル』などタイトーゲームのポップ、ファンタジック系を中心に作曲されているkaru.さん。そしてYack.氏も参加されているようです。

音楽は、やはりファンタジックでかわいい系の音楽では定評があるkaru.さんですので、このメルヘンな世界観にぴったりあっています。だけどゲームのヘンな部分と合わさるように、時折面白いリミックスがなされます。『特殊魔法 ミカタ氏BGM』なんてのはそのものですな。

ボスのテーマは旋律が決まっていて、各ステージそれのアレンジになっているのですが、セクシービームを撃つボスでは、何故か背後に「拍手!!」という声と歓声が、そして歌舞伎役者的なボスでは、最初に三味線のような節が流れたりと面白さを演出しています。

あと音源がタイトーF2基盤のそれなので、なんとなく昔のアーケードっぽさを感じるのですが、それがまたよいのですな。

またサントラにはSEコレクションも入っているのですが、これもけっこうキています。出だしから「ショックのパー!」だし、「飛びます!飛びます!」とか入ってるし。あと、未使用曲も2曲入っています。

個人的お気に入りは、メインテーマとも言える『ザックとメルの街』と、『特殊魔法 ラップマンBGM』、『エンディング』あたりかな。

 

ちなみに『バブルシンフォニー』において、このゲームの世界を使っているステージがあるのですが、そこで『ボスBGM』のリミックスが登場しますが、そっちもそのうち紹介しましょう。
サントラは、Amazonでは高値が付いていますが、まあそれよりは安く売っているところがありますので(さすがに1500円では無理でしょうが)、興味のある方は探してみてください。
最後に、サントラのライナーノーツの裏のイラスト。個人的にお気に入り。

プリルラCD0裏

 

タイトルとURLをコピーしました