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『天地創造』(1995年・クインテット)回顧録

今日から12年前の1995年10月20日、ひとつのスーパーファミコンソフトが発売されました。それの名前は『天地創造』というアクションRPG。
開発元は、『アクトレイザー』『ソウルブレイダー』『ガイア幻想紀』などを作ったクインテット、販売はエニックス。
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このブログではことあるごとにこのソフトに触れていますが、それは今でもこのゲームが私の中でベスト10、いやベスト3に入るほどのものだからです。
しかし、この2ヶ月後にセガサターンとプレイステーションの発売が控えていることもあり、またこの年に同じアクションRPGの有名作品である『聖剣伝説3』が発売されたこともあって、当時このゲームはそれらの話題の影となってしまいました。それでもプレイした人からは、今でも絶賛の声があるほどの名作となっています。
それで今日は12周年を記念して、この『天地創造』について思いの限りを書いてみましょう。

 

『天地創造』が名作と言える点

このソフトが名作と言える主な点は、
・衝撃的且つ感動的なストーリー展開
・スーファミトップクラスのドットグラフィック
・完成されている操作系
・単体でも演出としても素晴らしい音楽
といったところ。

衝撃的且つ感動的なストーリー展開

ちょっと前まではマイナーと思っていたこのソフトですが、今あちこち見ると、根強いファンがわりといるのですよね。そして多くの人はこのストーリー展開をリスペクトしてします。
概要は、地球の裏にある世界「地裏」の村で生活していた少年アークは、ふとしたことからパンドラの箱を開けてしまう。それによる被害を受けた村人全員を救ったが、そこから幼なじみのエルと別れて天地創造を果たすために「地表」に旅立つ……というもの。これだけだと普通のRPGっぽいですが、その旅の過程での動物、そして人間とふれあい、温かさそして哀しみを感じ、人間の業の深さや欲望を知ります。
そして最終章では超衝撃の展開が……
これ以降はネタバレなのでやめておきますが、ここからの展開は未だに個人的に超えるゲームがありません(同列ならいくつか)。

スーファミトップクラスのドットグラフィック

このソフトはスーファミ末期に出されたために、それまでのソフトの集大成的な演出がなされています。特に、地上復興シーンや地裏世界を移動するシーンは、ドットグラフィックの最高点と言っても過言ではないでしょう。
当時トップクラスだったスクウェアのグラフィックにも負けていないと言えます。

完成されている操作系

スーファミなので、ボタンは十字キーを除くと8つですが、ゲーム中に一番使うのはジャンプと攻撃の2つ。これの操作がわかりやすくて、且つ動きがダイレクトに伝わり、アクションRPGの魅力を引き出しています。おそらく今でもこの操作系を超えるのは難しいかと。

単体でも演出としても素晴らしい音楽

作曲は小林美代子と曳地正則の両氏。これがまた素晴らしい曲揃いで、オープニングテーマや戦闘シーンの曲では鳥肌が立つほど。
そして曲自体も素晴らしいのですが、それが使われる箇所やタイミングがまた絶妙。特にオルゴールの短いテーマは要所で心に響きます。

ちなみにサントラが出ていますが、なんと中古価格が2万~3万円!これは持っている私でもおいおいって感じがします。しかもこのサントラ、アレンジが6曲も入っているのは嬉しいのですけど、本編中で名曲なのに抜けている曲がかなりあります。ですのでそれらも含めた完全版のサントラをもう一度出して欲しいなと願っています。

以下OP。

 

復刻はまだか

こんな『天地創造』、事ある毎に人に勧めていたのですが、最近ではSFCソフトの電池問題でセーブが出来ないものもあり、入手しても必ず完全な状態で出来るわけではないので、すぐ買え!と言えないのが悲しいところです。
とりあえず今は、バーチャルコンソールにて一刻も早く出して、その素晴らしい作品を多くの人に遊んでもらいたいところです。先に同じくクインテットの『アクトレイザー』が出ているので、可能性は比較的高いと思いますしね。
ちなみにもし出たら、このブログで総力を挙げて扱う予定です。

 

追記(2018/7/12)

クインテットは既に倒産しているようです。現状のあれこれを聞くと無理かなあと思いますが、それでも期待するのです。タクティクスオウガだって不可能と言われていたものがリメイクされたわけで。

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