もう10年も前になりますが、自分がとあるゲーム会社でバイトをしていた時、調べ物を頼まれたのですが、その時に手渡されたのが『大技林』という電話帳(最近なくなってきてるみたいですが)のように分厚い本。これは徳間書店からわりと昔から刊行されていた本で、「技」という名前通り、ゲームの裏技系が一挙に集められている本です。
この本の真価は、ファミコン以降のそれまで市販されているゲームの大半を網羅しているという点。ファミコンから始まりバーチャルボーイ、PC-FX、ネオジオポケット、3DO、ワンダースワンのデータもしっかりあります。それらのメーカー、発売日、価格、ジャンルなども掲載されているので、裏技がそこまで関係ない人でも資料として非常に重宝されていたのですね。
しかし、長い間発行されていなかった大技林ですが、最近12年ぶりに復活しました(まあ似たようなのが「広技苑」というので別の会社から数年前まで出ていたみたいですが)。
で、昔のことを思い出し、近所の本屋にあったので(Amazonとかジュンク堂は売り切れだった)購入したのですが、これはすごい! しかし昔のものに最近のデータが追加されただけだったらここまで驚かなかったかもしれません(それでもバーチャルコンソールやゲームアーカイブスのも掲載されているのはすごいけど)。今回、とても驚かされたのは、付属のCD-ROM。
CD-ROMにはこれらのデータベースが収録されているのですね。そして試してみたところ、それの便利さがかなりのもの。
以下が起動したホーム画面。
ためしに「斑鳩」で検索をかけてみましょう。
DC版だけではなく、GC版、それにX360 Live!版も出てきます。そこで詳細をクリック。
発売日やメーカー、価格、ジャンル、そしてゲームの解説と、色々な情報が出てきます。
ちなみに「マリオ」で検索かけて、「スーパーマリオブラザーズ」(これもROM版とディスクシステム版ちゃんと分かれてる)を選択すると……
有名な裏技などがちゃんと載ってます。
もちろん有名なメーカーばかりではなく、こんなところを検索して、新たな発見をすることも。
弄っているだけで、時が過ぎてゆきそうな。
私はブログを書くときなど、ゲーム情報を調べるときにはネットでの検索や手元のハード毎の資料などを参照しますが、ここまで網羅し、且つ便利に調べられるものはなかなかなかったのですね(ネットはどうしてもマイナータイトルはないこともあるし、情報がおかしい場合も多いので。とりわけWikipediaは便利だけど、過信は危険)。
つか、分厚い本を寝る間際にぺらぺらめくっているだけでも「ああ、こんなゲームあったよなあ」「あっ、この技知ってる」という感じで楽しいです。
これは、プロのライターから普通のブロガーや一般ユーザーまで、ゲームについて何か調べたいことが出て来る人は、絶対持っていた方がいいと言えるものです。自分もCD-ROMのデータはノーパソに入れて常に携帯資料にしようかと思うくらい。ちなみに技の方もバーチャルコンソールなどの配信で昔のソフトが増えているので、貴重になるでしょう。
全件検索可能CD-ROMデータベース付き 超絶大技林 2011年秋完全全機種版 金田一技彦 |
徳間書店 2011-07-30