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DSiウェアは何故目立たない存在となってしまったのか

先日の3DSのアップデートにおいて、「ニンテンドーeショップ」がオープンしました。発売してから約4ヶ月、ゲームハードとしての目新しさは消えてきた今、新しい重要コンテンツとなり得るものと思われます。

でも正直、3DSにおけるダウンロードショップにはあまり期待していませんでした。というのは、DSiの時にもダウンロードソフトの販売を行なっていましたが、定期的に通って遊べるソフトを探したり、ソフトをダウンロードすることがあまりなかったのですよね。

これはダウンロードソフトや任天堂のそれがダメというわけではありません。実際、Wiiのバーチャルコンソールのほうは定期的に入って、たまにバーチャルコンソールをソフトを買って楽しんでいますし、Wiiウェアでも『ロックマン9』は今ファミコン時代の画面でゲームを再現するという、難しいながらも意欲作であったと思います。ただ、DSiのほうには自分としてはクリアまで遊べたソフトは『X RETURNS』くらいで、次がちょこっとだけDR.マリオとドットパズル、あとはDLしても少ししか手を付けないものばかりでした。

■参考:昔のゲームにあった「手間の楽しさ」を味わいたい人に勧めDSiウェア『X-RETURNS』~ | GMDISC.com~ゲームミュージックなブログ~

それが自分だけならよかったのですが、残念ながらDSiウェアですごく人気が出た、というソフトはあまり聞きません。

 

過去の焼き直しや脳トレばかりのラインナップ

何故、そんなことになったのか。思うに、やはり正直、ソフトのせいだと思います。ラインナップを見て気付くのは、ほとんどが脳トレ系列の実用系や、パズルゲームなどの過去作をDS用に焼き直したものばかりだったのです。それこそ新ハードが出た時に定番として出るパズルやアクションといった類。それと知育系のものなど。
ただし、これはソフト会社、とりわけサードパーティーを安易に責められないでしょう。というのは、利益の出るか未知数のDSiウェアに大きな予算を割けず、かといってこの不況下損も出来ないので、開発が安易で、且つそこそこ売れそうな定番しか出せないという理由もあるでしょうから(実際、DLソフトは広報費がないに等しいなんて話も聞いたことがあります)。
あと、直感的にソフトを見つけられる検索の方法があまりなく、結果としてあいうえお順で探すものになり、そのせいか「あ」で始まるソフトが非常に多くなるという怪現象も生まれてしまいました。

やまなしなひび-Diary SIDE- あぁ…DSiウェアのタイトルが酷い

日々是遊戯:ウワサを検証――「あ」で始まるDSiウェアはホントに多い? – ITmedia Gamez

結果、脳トレ系、焼き直し系が目立ってしまい、それ以外を出しても売上げが補償できない状況になっていたと考えられます。そんな中で『X RETURNS』や、傾き検知を利用した『立体かくし絵 アッタコレダ』などの意欲作が埋もれたのは残念です(きっと他にも埋もれたものはあるのでしょう)。

 

スマートフォンアプリのゲームと比較されてしまった

あと、DSiウェアは高すぎた、というのもあります。もちろん市販ゲームの基準からすれば500円なり800円は安いのですが、ちょうど数年前からiPhone4などのスマートフォンが急速な普及をしてきます。こちらのほうは、非常によくできたゲームが無料だったり、有料でも115円とか230円とかで、かなり面白いゲームが入手できてしまうので、両方持っている人はどうしてもこちらのほうにいってしまったのではないかと。正直テーブルゲームなど殆ど同じゲーム内容のものが、スマホでは無料なんてこともあるかと(実際ロジックパズルはスマホで無料のあったしなあ)。
もちろんスマートフォンは大人が持つことがほとんどで、子供が持つということは多くないでしょう。ただ、DSiのダウンロードソフトも同様、子供が購入するには敷居が高く、結果としてDSiを中心に利用する人が少数になってしまったのではないかと。
任天堂は昔から他のメーカーと同じ技術の土俵ではなく、DSやWiiなど新しいところげゲームの面白さを出して成功することが多いです(もちろん失敗することもありますが)。しかし、今回は期せずしてスマートフォンの普及と重なり、DSiがiPhoneと同じ土俵に立たされてしまい、値段的、品質的に不利になったとも思えるのです。

 

 

DSはもう6年前のハード

そこで思いつくのはPSP。こちらははどうなのかというと、おそらくこっちで目立っているソフトはゲームアーカイブスやパッケージの新作をダウンロード出来るもの。つまりどっちかというとWiiに近く、DSiやスマートフォンのDL路線とは異なると思われます。ちなみにPS VITAでどうなるか興味深いです(パッケージゲームの移植的なものとアプリ的なもの両方兼ねそうですが)。
じゃあ何故、DSiではPSPやWiiのようなことができなかったのか。それはハードの制約もあると思われます。
DSの初代が発売されたのはもう6年も前。たしかにDSiに変わりはしましたが、それが「DS」である以上大きくそこからハード仕様を変えることは出来ません。そこが足かせとなり、DSのDLソフトならではのものを作れなかったとも考えられます。あと任天堂が本腰を入れていなかった可能性も。だってちょこっとだけDr.マリオはあるのに、出せば絶対売れそうな本格的DR.マリオとかなかったですし。ともあれ、DSiウェアは目立たない存在となってしまったと思われるのです。

 

 

3DSのeショッピングはどうなるか

というわけで、3DSのeショッピングなのですが、最初に書いた通り同じようなら(たとえ売るソフトが3Dになっていたとしても)期待出来ないと思っていました。しかし実際に見てみると、DL販売という形は同じでも、中身はいろいろと変わっていて、このまま看過は出来ないかと思われます。
というわけで次回は、実際に3DSのeショッピングに入って、ソフトを購入してプレイした感想などを(つか本当はこっちを書く予定だったのだけど、前置きが長くなりすぎてしまったという)。

3DSの「ニンテンドー eショップ」を実際に試してみて思ったこと
前回は、ニンテンドーDSiのDSiウェアが何故目立たない存在となってしまったかについて書きました。 ■DSiウェアは何故目立たない存在となってしまったのか | GMDISC.com~ゲームミュージックなブログ~ では、先日オープンし、3DS...

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