昨年発売された中で、なんだか地味に良い反応が聞こえてくるのがこれ。
カラオケJOYSOUND Wii(特典無し)
カラオケがあまり好きではない私ですが(何故なら順位として聴く>作る>歌うなので)、カラオケにわりと行く人の間では好評のようです。
でも、たしかに考えてみれば利点は大きいのですよね。まず、費用がかからない。おそらく1回分3~4人で行くのカラオケ料金で、マイクつきのソフトと数ヶ月有効なチケットを買えてしまいそうですし。それに部屋が大丈夫ならいちいち出かける手間もいらないですよね。
しかしもうひとつ、この『カラオケジョイサウンドWii』は、新しい市場を開拓したのではないかと思うのです。それはひとりでカラオケをするという需要。
カラオケの場合、たいてい今まではカラオケボックスで歌うものでした(一昔前に、タイトーが家庭用通信カラオケX55とか投入して新人時代の安室奈美恵とかで広告してましたが、コケましたねえ……)。で、そういうところに行く時はたいていの場合だれかとという感じだったのですよね。たしかに1人でカラオケボックスに行く人もいますが、そういう人は1人焼肉とか同様たいてい剛の者扱いされますよね。故に、カラオケそのものが好きでも、それで躊躇して誰かが揃わないと行けなかったという人はかなりいそうです。
しかし、今回の『カラオケJOYSOUND』は、家で複数でも出来れば、ひとりで思う存分歌うことも出来ます。つまり周りの目を気していた今までとは違って、好きなだけひとりでもカラオケが出来るのですよね(まあ防音とかも問題はあるでしょうが)。そう考えると、既存のカラオケに行っていた人だけではなく、今まであまり人が集まらなかった(友達がいないだけではなく、時間の都合で集まりにくい場合なども含む)カラオケ需要を新規に取り込んだと考えられるのではないかと。
ただ、前述のすでに10年前からパソコンとかにはこの手のソフトが入っていたのですよね。それらはあまり普及してませんでしたが、今回それなりに目立ってきたというのは、Wiiならではの特性があるのでしょうか。まあ、このカラオケジョイサウンドWiiの話題も一過性の流れかもしれませんが、ちょっとこれからも注目してみたいと思います。
◆余談
だけど、この発想で今までひとりで行きづらかったものをひとり専用にしてしまう部分って、案外新しい市場になったりするかもしれないですよね。たとえば1人専用な焼肉とかもんじゃ焼きとかの店を作れば、その需要はあるのではないかと。