先日のE3で、『どうぶつの森』のWii版の発表がなされました。
■DSのデータをWiiに引き継げる、Wii版『どうぶつの森(仮題)』の新事実
さて、表題の通り大ヒットとなったDS版の『おいでよどうぶつの森』のデータを引き継げる旨も書いてあります。これは、ある意味自然と考えてよいでしょう。しかしながら、それに伴いちょっとした問題も存在しています。
DSぶつ森の発売からすでに二年以上が経過し、今でも毎日やっている人というのはかなり少なくなったでしょう。去年の前半くらいまでは、電車の中でやっている人とかわりと見ましたけどね。さすがに同じ季節の経験が三度目ともなると、飽きるのも当然でしょう。しかし、ぶつ森のプレイヤーならご存じですよね。しばらくの間プレイしないと、その村がかなりあれてしまうというのを。おそらく仲良くなった住人も、スイッチを入れた途端どんどん引っ越すでしょうし、雑草は生い茂り、ラフレシアも咲いていることでしょう。なんか、せっかく綺麗に作り上げていた村なのに、そうなった光景というのをみたくないのですよね。それは育った郷里に帰郷してみると、ゴーストタウン化していたような光景を見るようで。
ぶつ森だけではありません。同じように時計機能が採用されている脳を鍛える大人のトレーニングでも、数日行かないとポリゴン川島教授が、すご~く残念そうなコメントを残しますよね。それを見たくないが故にできないという人もいるのではないでしょうか。
これら時計機能がついたゲームでは、こういった夏場に届いたお中元を置きっぱなしにしておいたら、あとでそれが生ものだと気づいて、開けるに開けられなくなってしまう心理に似たようなものができてしまうことがあります。
たしかにこのような時間が経つとあまりよくない方向で変化するというものは、そのゲームを持続させようという試みとしては、一定の効果があるかもしれません。しかし反面、それは離脱してしまったプレイヤーを再び戻らせることを難しくしているというリスクもあるのではないかと。
いや、時計機能の備わっているだけではなく、内部で進化する可能性のあるネットゲームとかもそうかも。しばらくログインしていないと、まわりが思った以上に進んでしまっていて、自分だけ取り残されてしまう、故に廃人プレイをして、それに置いていかれないようにする必要があると。だけど、一度取り残されると意欲まで失ってしまう可能性はあるでしょう。
この、続けさせるしくみが同時に再参入を難しくするジレンマは、ソフトがやった時点から基本的に動かなかった昔にはなかった、新しい問題かもしれませんね。
とはいえ、きっと多くの人はその夏の生もの(DSぶつ森)を恐る恐る開けつつ、新しいものにとりかえる(Wii版をプレイする)ような気がします。
というか、リアルの生活忙しいから、2~3日いなかっただけでいろいろ手間が増える仕様は個人的にはやめてくれ~と言いたいです。まあ、毎日来ている人にはそれなりのアドバンテージはあってもいいけど、来なかった人がマイナスになるのはやめてほしいです。
ともあれ、おそらくWiiの久々のキラーソフトになりそうなので、楽しみに待ちたいなと思います。あと、過去のゲームプレイできるの復活希望。