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『グランディア』サウンドトラック、その素晴らしさと編成における不満点

 このブログでは今まで数々のサントラを紹介してきましたが、好きな音楽のわりには今まで触れてこなかったなあというものがあります。というわけで今日はそれについて。
 1990年代後半の次世代機戦争、PSに比べてRPGが不足していたせいで不利になっていたセガサターン陣営で期待されていたRPGがありました。それがセガ陣営の雄、ゲームアーツが放つ『グランディア』。すでにメガドライブのルナリシーズでRPGの実績があり、また技術的にも当時大会社にも負けないものをもっていた同社の放つRPGとして、かなりの期待を受けて発売されたこのゲームは、すでにサターンが下降線を辿り始めていたにもかかわらず、50万枚以上の売り上げとなります。そして技術的、ストーリーやゲームシステム的、そして音楽的にも高い評価を受け、サターンの代表タイトルとなりました。
 私も当時、60時間かかるこのゲームを2週以上遊ぶほど嵌りましたね。今でも心に残るゲームの一つです。キャラを動かすことが作業ではなく楽しいと思えるRPGは貴重ですよね。
 そして続編であるIIもドリキャスで出ました。しかしそれ以降のことを言おうとすると、なんだか微妙な空気が流れるのですよね……(惜しいのも中にはあるのですけど、やはり初代がすばらしすぎというものあるのでしょうね)。
 まあそれはともかく、このゲーム、音楽も非常にすばらしいものでした。作曲はルナシリーズと同じ岩垂徳行さん。豪華に60曲以上が使われ、且つそれぞれが時には壮大に、そして時にはコミカルに、そして時には感動的に流れます。『リーンのテーマ』で涙する人も多いのではないでしょうか。個人的には『戦闘3』がすごい盛り上がります。ちなみに微妙と言われるのちのグランディアも、音楽の評価は高いです。
 さて、音楽はすばらしく、サントラも手に入れたのですが、微妙にそっちは不満が残っていたのですよね(それ故に今日まで触れてこなかったというのもあります)。というのはこれ、60曲なのですが、2枚組のサントラがIとIIで2種類あり、これを両方とも手に入れてやっと揃うという感じなのですよね(確認してないけど、未収録曲もありますね。エンディングのとか)。ちなみにIの定価が3,873円、IIは3,568円。まあ、営業的なことを考えると仕方ないのかもしれませんが(もしくは当時のサントラ事情か)、4枚組でひとつにまとめてフル収録にしてほしかったなと。というのは、曲編成が2分割されてしまって、順番が飛びまくるので、違和感があるのですよね。だからどうしてもベスト集を2種類聞いている感じにしかならないというか。やっぱりこの手のゲームの場合は、プレイした思い入れもあるので、ゲームの進行に合わせた順番が一番なじみますね。
 ちなみにもう一枚、ベスト盤があり、そちらにも未収録曲が収録されているので、分割が進んでいる感じ。これは思い入れのある方なら、曲順に関しては全部まとめて、自分で編集した方がいいかもしれません
 しかしそれでも音楽は名曲揃いなので、専らCD単位でというよりは、曲ごとに聞いています。今ならIとIIは廃盤になっているので、曲順を再調整したオール収録したのがほしいところです。
 グランディア サントラ グランディア サントラ(2) ベスト・オブ・グランディア

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