8/29はオリジナル創作同人誌イベント『コミティア』に行ってきたのですが、その帰り、ちょっと原宿に寄ってみました。目的は、原宿VACANTにおいて『横井軍平展』をやっており、丁度日曜が最終日だったので。
■CBCNET : TOPIC » Blog Archive » 「横井軍平展 -ゲームの神様と呼ばれた男-」@原宿VACANT
これは、ゲームの歴史において欠かすことの出来ない開発者、横井軍平氏の開発したものを展示するものです。最近『ゲームの父・横井軍平伝』や『横井軍平ゲーム館』の復刻版が刊行され、そこで横井さんの開発したものの数々が紹介されていたのですが、写真のみならず実物を見たい、と思っていたところにちょうどよいイベントでした。本当は数日前に行なわれたトークショーも行きたかったのですが、そちらは都合により断念。
■参考:Togetter – 「横井軍平展・トークショーに行けなかったのでせめてものまとめ」
夏休み最後の日曜日、人でごった返す竹下通りを歩きつつ、抜けて暫し歩くと目的地に到着。店の奥の方に展示スペースが設置してあり、入場料は300円。
写真撮影は自由とのことだったので、欲望の赴くままに写真を写してきました。
入ると、まず横井さんが開発した任天堂製の玩具が、時系列で並んでいました。後ろの壁にはそれぞれのチラシも展示してありました。ちなみに展示物は、任天堂コレクターの山崎功さん所蔵のものとのこと。
やはり一番最初は『ウルトラハンド』から。その横には横井さんの幻の2作目とされる『ドライブゲーム』も展示。どうも任天堂にも実機がないとの噂で、現物はおそらくここ以外見られないのではないかと。
その隣は、ピッチングマシーン『ウルトラマシン』。王、田淵(たぶん阪神時代)にチャレンジしようというコピーが時代を感じます。
そして、『クレーター』『エレコンガ』『ラブテスター』『ウルトラスコープ』『タイムショック』等。
ちなみに『ラブテスター』は今他社から復刻されて売っているようです(会場にもあったし)。
で、その横には「光線銃シリーズ」のセット。いや、ここまでいろいろな種類が出ていたんだなあ(スーファミ用のスーパースコープも混じってるけど)。
そして、ゲームボーイやそのソフトなど。ロボットもありますな。『Dr.マリオ』だけではなく、ちゃんと『バルーンファイト』や『ヨッシーのクッキー』まであるところがなかなか。LSIゲームのってのは、私もはじめて見たかも。
で、やはりこれ。『ゲーム&ウォッチ』。色々置いてあるのは今までも中古店舗のショーウインドウで見たことはあるのですが、ここに置いてあるものは全部電池が入っていて、デモが動いていました。
そしてプレイアブルなものも。自分は置いてあった『バーチャルボーイ』をプレイ(傍らではファミコンの『ジョイメカファイト』とロボットの「ジャイロ」があった)。
久しぶりにプレイしたソフトは『テトリス』。ただ、やっていて思ったのは。やはりテトリスはゲームボーイでやったほうが面白いのですよね。ただ、これはバーチャルボーイがダメだったというのではなく、バーチャルボーイを最大限に生かすことのできるゲームソフトというものが、それまでのゲームをそのままスライドしたものではダメで、バーチャルボーイの見た目を最大限に生かすことの出来るソフトじゃないとただの2色のゲーム機になってしまうのに、当時のゲーム業界の流れではそういったバーチャルボーイ独自のソフトを出すまで待ってもらえなかったのではないかと。ただ、奥行きのある画面は、なんだかわくわくすると同時に、可能性も感じるのですよね。ただ、当時はそこに目を向ける人が少数だったのではないかと。
次に任天堂から出る3DSは、このへんを生かしたソフトが出て、ゲームの新しい面白さを開拓できるのか、それとも飛び出るだけの物珍しさから進まずに終わってしまうのか、非常に注目するところであります。
そんなわけで、スペースは狭いながらもゲームやおもちゃ、そして任天堂の歴史的に非常に貴重なものが凝縮された空間でした。もうファミコンが生まれて25年以上経ち、こういったものは貴重な資料になりつつあります。故にこういったゲーム系展示会は、もっといろいろな形で開催してほしいと思います。