今日は先日単行本が発売された『P.S.すりーさん』のお話。
すでにネット上では有名だと思いますが、このマンガはもともとはIkaさんが自身のブログで連載しておられたWebマンガで、単行本でもそれが収録されています(書き下ろしもけっこうあり)。ちなみに、先の夏コミで出された同人誌、「FLOOR25 Vol.7」執筆陣としてご一緒していたりします。
内容は、各ハードの擬人化マンガ。文字通りすりーさんとはPS3。他にもうぃーさん、はこまるさん、つーさんなどが登場。設定は、各ハードの活躍をアイドルでの活動として表現されています(つか、上のリンクにあるのでそれを見るのが一番てっとり早いですね)。
しかし、これがかなり泣けてくるのですよ。前述の通りハード業界をアイドル業界に見立てているのですが、大手事務所に所属して、才能があるのに事務所の戦略ミスで恵まれないすりーさんに対しての風当たりが容赦ありません。町の販促コンサートで人気のうぃーさんを横目に1人だけ見ている男の子のために雨の中踊り続けたり、仲のよかった友達が、他のハードと仲良くなったり、上層部の責任のなすりつけあいで肩身の狭い思いをしたり、存在意義を問われたり……なんだか泣けてきます。そうだよ、ハードが悪いんじゃないんだよ……それでも前向きなすりーさんを見ていると、なんだか本物のPS3にもかなりの愛着が湧いてきます。
まあただ、この連載が始まったのがPS3発売からちょっとした頃で、今よりもさらにPS3の迷走っぷりが顕著だった時代よりは、今はややそれぞれが独自路線を気づいて安定しているので、安心して見ていられます。
あと、ただ可愛い擬人化キャラが動くだけではなく、「せがさん」の放つ言葉に代表されるような、コアなゲーマーしか判らないようなディープなネタも随所に出てきます(単行本では解説有り)。
ちなみにハード擬人化として有名なのは、サムシング吉松氏のキャス子やメガドラ兄さんがあったりしますね。
セガのゲームは世界いちぃぃぃ! (SB comics)
これが好きな人なら、きっと面白いと思えます。あえて言えばキャス子がアッパー系なら、すりーさんはダウナー系かも。とりあえず未読の方は、ブログのほうを見てください。