夏です。
この時期になるとどうも恐怖的なエントリーを書きたくなるようで、以下は過去に書いたそういうものの一部。
■任天堂ファミコンソフトのトラウマシーン | GMDISC.com~ゲームミュージックなブログ~
■怖いゲームのCM | GMDISC.com~ゲームミュージックなブログ~
基本的にストレートなホラーよりも、脳に響いてくるようなサイコホラーが好きです。
さて、最近サントラのジャケットを見返してそのゲーム音楽史を調べてみたりしているのですが(これはそのうち書きます)、その中で音ゲーのジャケット、そして音ゲーのムービー、つまりプレイ中に流れるミュージッククリップのような映像について調べる機会が多くなりました。
そしてその中で、なかなかホラー要素の強いものというのをいくつも見ました。というわけで、今日はそれを書いてゆこうかと。
とはいっても「音ゲーのミュージッククリップ」自体があまりない(近年かつてムービーが収録されていたゲームでもカットされており、更に減少傾向)なので、偏りが出ています。まあぶっちゃけBEMANIシリーズオンリー。
あと、ホラー注意。仮にも日本のゲームメーカーがその倫理上で出しているものなので血みどろスプラッタみたいなのはないですが、サイコ的なのとか、見る人によってはトラウマ級のもあるので。
不条理・サイコ系
まず軽めに。
Lovergirl In Summer ~GUHROOVY HARD CORE MIX~
beatmania GOTTAMIXより。BEMANI3作目ですから、かなり初期のもの。
途中出てくる顔や、そのサイケデリックな背景がなんか怖いと一部で評判。
中古屋でPSのGotta mixを探せばプレイ可能。
Welcome
Beatmania IIDX CS GOLDより。
ムービーがやけに不条理かつ意味不明。
アーケード移植はされてないので、プレイは上記家庭用ソフトを購入するのみ。
Day Dream
GuitarFreaks 4 & DrumMania 3より。
タイトルは「白昼夢」の意。顔が、顔が、顔が。
最近IIDXのほうに移植されたので、ムービークリップを見るならそっちのほうがよいかも。
ただ、これは新ムービーで、サイケデリックな度合いは旧ムービーのほうが強いとも言われる。
ただ、本当に恐怖なのは、その難関譜面だという評判も。青シンバルに注目。
あさき
BEMANIシリーズにおける恐怖系音楽及びクリップといえば、一番有名なのがあさき氏の音楽につけられているミュージッククリップ。
というかミュージッククリップでホラーといえばほとんどあさき楽曲のギタドラミュージッククリップ。
この子の七つのお祝いに
初出はGuitarFreaks 10th MIX & drummania 9th MIXだが、音楽自体はDDR,ポップンミュージックやjubeatに移植。
映像も昭和初期の神話ホラー的でなかなか怖いが、歌詞ももっと怖いという。
あとこれに限った例ではないですが、現行一般にプレイできるギタドラシリーズの『GITADORA』は、
大半ムービーがカットされてしまっているので、
ムービーが見たい場合旧機種(V8まで)のあるゲーセンを探すか移植を探すしかない。
螺子之人
ee’MALL 2nd 初出。ムービーはギタドラ。
歌詞があまり聞き取れないのが特徴(公式歌詞カードもなし)。
なんとなく伊藤潤二風の絵柄で狂気的。
鬼言集
Beatmania IIDX 14 GOLD初出。現在削除済。
ただしリフレクビートにて『まほろば教』という再構成楽曲あり。
こっから先、レベルが上がります。
蛹
GUITARFREAKS 7thMIX&drummania 6thMIX初出。
「おけ」でも「おどり」でもなく「さなぎ」。
ツミナガラ…と彼女は謂ふ
初出GuitarFreaks 10th MIX & drummania 9th MIX。
ちなみ上記『蛹』含めて、両方とも『リフレクビート』において最近リメイクした最新曲がプレイ可能。でも最新のサントラには収録されていないのは何故?
今後はリメイク音源が使われると思うけど、あまりにもこれらのムービーが出なくなるのは惜しいので、
どこかで使って欲しいなあと思う次第(これに限らず全ムービーですが)。
しかし、個人的に恐怖度でこれを凌駕するものがあるとすれば、以下のものと思ってます。
最上級
breathless
beatmania IIDX 13 DistorteD CS より。
移植されていないので上記家庭用のみプレイ可能。
パーツ毎ではかわいい系のキャラを色使いとほかのアイテムとの組み合わせて
最上限の恐怖演出にするという好例。
歌詞、それに曲調(特に終盤の展開)もなにげに怖いから余計に。
こんなわけで一通り紹介しましたが、これは音ゲーのムービーの一部です。
このあたりって一部(音ゲープレイヤー)にしか注目されなかった感じですが(あと一部MAD制作者と視聴者)、
こういった恐怖系意外でもかなり埋もれさせるには惜しい演出のものが多いと思うのですよね。
ゲーム音楽を語る上でこう言うところにも注目するのもよいかもと思った次第。
あと、ジャケットについても。
ポピュラーミュージックでそのクリップやジャケットを評価するのはよくあることですが、
ゲーム音楽もそういう分野が出来る位にいつのまにか広がってきたのかもしれません。