私はダライアスシリーズの音楽に強く影響を受けてゲームミュージックを集め出しました。同時にダライアスの発売元であるタイトーのシューティングゲームも多くプレイしてきました。
そのタイトーシューティングの中には、「プロジェクトガンフロンティア」と呼ばれる2作があります。それはすなわち「ガンフロンティア」と「メタルブラック」。
この2作、それまでのシューティングではあまり重視されていなかったストーリー性と演出がかなり重視されて作られています。
例を挙げれば、(以下ガンフロンティア)西部劇&ガンを意識した世界観。ガン型の自機、自機が通ると森の中から飛び立つ鳥、前の面で倒したボス敵が圧倒的な数で背景に流れる絶望感、(以下メタルブラック)機械化した生命体型の敵、遠くに見える月、最終面でラスボスとの戦闘中に、背景で流れる人類の歴史等々。
以後のシューティング作品で、この2作に全部、もしくは部分的に影響を受けたと思われるものは数多く存在していると思われます。
ちなみに両作品ともラスボス~エンディングがすごく衝撃的です。(ネタバレになりそうなので伏せておきます。知りたい方は、「タイトーメモリーズ」の中に入っているそれぞれのゲームをプレイされるか、googleで調べればすぐ見つかると思うので、それらを扱っているサイトさんを見てください)
そんな演出に凝った作品ですから、音楽の方もまた世界観に合わせて凝られています。
まず、「ガンフロンティア」。こちらは西部劇の世界観なので、全面を通して西部劇風の音楽が流れます。ボス戦などでは、嫌が応にも盛り上げてくれます。
(最もゲームが難しいので、ゆっくり聴いている余裕がないのですが)
そして、「メタルブラック」。こちらはそれまでのシューティングらしいノリのいい明るめの音楽、というのを捨て、演出重視になっています。
次々に演出される背景に対してぴったり、いやそれ以上に効果を出している緊張感あふれる音楽が流れます。
最終面の音楽などは、心に直接響いてくるような感じさえします。
ちなみに、「メタルブラック」の作曲者は、(当時)ZUNTATAのYack.氏です。コレは氏の代表作でもあると思います(「ガンフロンティア」はYacdk.氏が参加していたらしいが詳細は不明)
そして、サイトロンレーベル1500シリーズからは、『メタルブラック』と『ルナーク・ガンフロンティア』という音楽CDも出ています。(ガンフロンティアはアクションゲームの「ルナーク」の音楽も収録してあります)
しかし、これらは廃盤な上、なかなか見つからない状況なので、どこかの中古屋で見かけられた方は是非購入してください。
「メタルブラック」のアレンジ版『METAL BLACK The First』は、ZUNTATAレコードから出され、こちらの入手は比較的簡単と思います。
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お気に入り
・(ガンフロンティア)「砂漠の山嵐」
・(メタルブラック)「Born To Be Free」
・(メタルブラック)「Time」