例年通りのゲーム音楽クラシックコンサート『PRESS START 2008』に行ってきました。
今年は初回の2006年と同じく、渋谷のBunkamuraオーチャードホール。個人的にはこっちのほうが近いのでいいのですよね。でも、東急行くまでに、少し迷って渋谷区役所の方に行きかけたのは秘密。
今回は前回2つだった会場がひとつに戻り、且つ横浜よりも若干狭いため、チケットが取れなかった人もいるみたいですが、個人的には音響的にこのくらいの広さの方がいいかなと思います(とれなかった方は気の毒ですが)。ちなみに私は2階席の5列目くらいでした。あと、今年は正面にスクリーンがあるのではなくて、両脇にやや小さめの画面が置いてある感じでした。
ちなみに物販は、いつものCDとTシャツで、会場限定とかは特になさそうだったので割愛。
で、プログラムですが、最初に書いてあるものはこんな感じ。
1部
1 ワイルドアームズ セカンドイグニッション
2 スーパーマリオギャラクシー2008
3 スペランカー
4 逆転裁判
5 サムライスピリッツ
6 若かりし時の植松メドレー
7 『モンスターハンター』より「英雄の証」
2部
1 『バテン・カイトス』より「光星煌めく旅路の果てへ」
2 Touch! Generations メドレー
3 イース
4 レイトン教授と不思議な町
5 ロックマン2
6 『ファイナルファンタジーIX』より「Melodies of Life」
事前にHPで発表されていたのと同じですで。ただ、ここにないメーカーなのに、協力にセガとタイトーがあるのが気になります。
でもってスタート。
まずは、今回のオーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と、指揮者の竹本泰蔵氏入場『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』から。スクエニ系ではないのに有名なRPGで、曲の評価も高いものですね。そしてこのウェスタン風の音楽は、ちゃんとクラシックに馴染んでいたので、良い選曲だと思います。ちゃんと「荒野の果てへ」の口笛とギターも用意してあったのでさらに。
この後に企画者メンバー(桜井政博氏、植松伸夫氏、酒井省吾氏、野島一成氏)と、今回の司会、鷲野圭子さん登場。で、ワイルドアームズの作曲者でもあるなるけみちこさんも登場。お話によると、舞台裏で感涙していたとか。
そのまま次は『スーパーマリオギャラクシー2008』。つか、これももともとオーケストラ調なんで、ここでの演奏に馴染みまくります。特に「エッグプラネット」は秀逸。その後、このゲームの作曲者である近藤浩治氏と、横田真人氏登場。どうやら今回のこの曲の編成は、横田さんがされたとのこと。
次は『スペランカー』。つってもこれ、主にはタイトル、ステージ、ゴースト襲来、クリア、あと有名な死亡音で全部なのにどう編成するのかと思っていたら、タイトルデモ~ステージちょっと~死亡音~ステージやや多め~死亡音~さらにステージ~死亡音~ゲームオーバー~もう一回タイトル~ステージ……というように、実際のゲーム(しかもよく死ぬ)を再現したものとなっていました。これは工夫したなあという感じ。しかし先生相変わらず弱すぎ。
そのまま次は『逆転裁判』。これはすでにコンサートが開かれているし、CDもあるので安定株ってところですね。その後岩垂さんが登場するのですが、23日に行われる逆転裁判のコンサートとは別の編成を今回されたとのこと。ちなみに今回はたしか「御剣のテーマ」「成歩堂のテーマ」「裁判時の曲」だったと思います。
あとMCで『グランディア』の話になってましたが、是非来年やってほしいのものです(でも異常に曲数あるから、どれを抜粋すればいいか困るだろうなあ)。
その次、サムライスピリッツより「男節 日」。正直これが一番不安要素でした。というのは、原曲でもこの音楽って比較的主張が薄いのですよね。それをオーケストラでどうするのかと思っていたら,秘密兵器を持ってきました。それは廣原武美氏の三味線。これをベースとして、サムスピのテーマを演奏しました。するとあら不思議、かなり馴染むものになっていました。とはいってもこれはオーケストラはバック的になっていた感じですが、それはそれでよいと。
さて、三味線と聞いてあるものを連想した人はいるのではないかと。ここでびっくりサプライズ。なんとその三味線の廣原さんが、『ニンジャウォーリアーズ』のあの部分をアレンジソロで演奏するということが。これは正直驚きました。つか、このときの拍手の大きさもすごかった。すごく欲を言えば、これでオーケストラ内でもやってほしかったかなと(まあこれに関してはLIVEのほうがいいかな)。
次は注目の若かりし時の植松メドレー。ある程度予想してましたが、それだけ当たっているか。
まず出てきたのは、『ALPHA』(PC8801)、そして『キングスナイト』(ファミコン・RPGと言い張るシューティング)、『とびだせ大作戦』(ファミコンディスクシステム・青赤の立体眼鏡をかけてプレイするという擬似3D)、『魔界塔士SAGA』(ゲームボーイ・全ては神の手の内なゲーム)、『半熟英雄』(ファミコン、復刻版より昔のをやるべし)という流れ。お見事にオッサンホイホイになっていますが、なかなか懐かしくていいものです。つか、FF系を混ぜずに編成したのもさらにお見事。
で、最後は今や大人気シリーズとなった『モンスターハンター』より「英雄の証」。これも最初と同じようにクラシックに馴染む曲で第1部〆という感じでよかったです。
2部は以下で。
■『PRESS START 2008』レポート(後編) | ゲームミュージックなブログ GMDISC.com