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コナミがビクターの音楽部門を買収したら、ゲームサントラ市場に何か影響はあるのか

このようなニュースがありました。

■ビクターが音楽部門売却へ…サザンやSMAP所属(2012/12/11リンク切れ確認)

大手音楽ソフト会社でもあるビクターが、その音楽部門を売却するという話。サザンやSMAPがここからCDをリリースしていたりするので、かなり注目される話題となっています。
しかし、うちのブログ的にはこのニュースではここよりももっと注目するところがあります。それはこの売却先がコナミだということ。

このブログをご覧の方には今更言うまでもありませんが、コナミは大手ゲームソフトメーカーです。さらにゲーム音楽のサントラも多数リリースしており、自社ショッピングサイトの『コナミスタイル』では、そこ限定のゲームサントラ、またコンポーザーのオリジナルCDもリリースしております。

そんなコナミが大手の音楽部門を買収ということになると、ゲームサントラにおいて何か変化が起きるのか、と期待がかかります。が、そんなすぐに大きな変化は起こらなような気がします。
理由はいくつかあり、ゲームサントラで大きな変化が起こるといえば、サントラリリースですが、すでにコナミの場合、かなり多くのゲームにおいてサントラを発売しているのですよね。特に自社のショッピングサイト、コナミスタイルにおいては、そこで限定販売されているもの、コンポーザーがオリジナルとして出しているCDもあります。

さらにiTunesでの音楽配信の開始、ということもありますが、これも期待されるのはむしろビクターのほうでまだ配信がされていないものが開始されるほうであって、ゲームサントラは今でもそれなりに配信されているので、多少配信が増えても大きなインパクトはないかもしれません。

つまり、ビクターは今までJ-POPメインであり、少なくともゲームサントラに連動しそうな資産が見あたらないので、直近ではあまり大きなことは起きないのではないかと。あえて言えば今までコナミスタイル限定だったサントラが、一般の流通に流れることくらいかなと。

 

ただ、コナミがビクター音楽部門を買収した後、ゲームサントラのみならず、アニメなどの音楽も含めて視野に入れ本腰を入れるつもりなら、かなり大きな存在になる可能性はあります。それはすなわち、アニメ、ゲームレーベルの創設。
ニュースの本文では

コナミは、ゲームソフトを中心に映像や音楽ソフト、携帯電話向け配信などの事業を展開しており、買収が実現すれば幅広い分野で相乗効果が期待できる。

とありますが、この相乗効果がゲームとアニメ方面だったとしたら、それ専用のレーベルを作ってもおかしくありません。
現在ランティスや5pb.、ティームやスターチャイルド、ポニーキャニオンといったレーベルが、アニメやゲームのサントラをリリースしています。もし、その市場にコナミが入り込んでくるとしたらどうでしょう。ビクターはCD市場で4位とありましたが、その力を持ってアニメ、ゲーム系の音楽分野に切り込んでくれば、かなりの存在感を示すことになるのではないかと。何よりコナミがすでにゲーム、そしてスポンサー度などで一部アニメの資産を持っているのですし。

 

一昔前なら、アニメやゲームサントラに力を入れるなんてことはただのアニメ&ゲームファンの願望であり、実現性は低かったかもしれません。しかしながら現在、J-POPの売り上げが音楽配信(特に着うた)にシフトし、『けいおん!』のキャラソンがオリコン上位になるくらいです。となると、こっちに力を入れるというのは可能性として考えられないものではないのではないかと思えるのです。
とはいえ、具体的なところが決まっているか以前に、まだ買収するかどうかでえさえ決まっていない状況で語るのは早計過ぎるかもしれません。ただ、これでゲームサントラの(アニメも)市場が広がる可能性があるとなると、かなり注目がいってしまうわけです。

ま、空想に終わる可能性も高いので過剰な願望は抱けませんが、ゲーム音楽ファンとしてこういった可能性に期待してしまうわけです。

 

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