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昔のゲームにあった「手間の楽しさ」を味わいたい人に勧めDSiウェア『X-RETURNS』~

最近、DSiウェアで1本のゲームソフトをダウンロード購入しました。それは『X-RETURNS』という3Dシューティング。
X-RETURNS
かなり昔のソフトなのでご存じない方も多いかもしれませんが、このソフトは昔、ゲームボーイで出た『X』という3Dシューティングの続編となります。


前作『X』は、ゲームボーイの白黒画面で3Dを表現するという当時としてはかなり先進的な作品でしたが、少ないスペックの中で見事にその世界を表現しており、コアな人気を集めました。
X (エックス)
■参考:SHOOTING GAMES!

 
そして今回、ゲームボーイに比べてはるかに上のスペックなDSになり、どのように変わったかというと。画面の通り。

 

X-RETURNS 00 X-RETURNS 02

単色に近い、かなりさっぱりした画面。そして惑星についても建物などは四角なり球体などで表示され、かなりシンプルな作りになっています。ちなみにこれ、惑星毎にカラーが微妙に異なるのですが、赤と黒の画面ではなんだかバーチャルボーイを思い出したり。
ほかにも出来るだけ余分な要素は持たせず、ゲームを味わうために装飾は最低限のものとなっている感じです。しかしそれがかえってこのゲーム独自の雰囲気を出している感じ。
では、ゲームについて。基本は惑星を渡り歩きながら、何かを集めたり敵を倒したりと、それぞれのミッションをこなしていく感じ。操作はタッチペンによるものとボタンによる操作両方があり、最初はちょっとばかり手間取りますが、慣れれば思い通りに操作できるようになります。

惑星での移動は、上の写真のように3D視界とレーダーを利用して移動。レーダーも昔のゲームのようにシンプルな■や●で表示されているものですが、それがまた雰囲気が出ています。たまに視界が崩れたりレーダーが効かなくなったりするところもポイント。
惑星の移動は高速3Dシューティング風になり、時間内に障害物を避けながら移動するもの。シンプルながら後述の音楽もあり、なかなか飽きさせません。

X-RETURNS 01

ちなみに惑星の移動ですが、後半には道が出来て(ゲートを発見して作り出して)フリーマップに近くなるのですが、片方からは移動出来ないなど、かなり制約のある、言い方を変えればめんどくさいマップになっています。しかしそれがかえって昔のRPGのような「手間のかかる楽しみ」を味わう感じなのですよね。

 

 
総じて、このゲームは一昔前のような作りを最新の携帯ハードであるDSで意図的にやっている感じがします。ただ、その中には古くささではなく、かつて味わったようなゲームを遊ぶことをダイレクトに味わえる楽しみが詰まっているような気がするのですよね。このへんは人により感じ方が違うでしょうが、私はその感じがたのしくて、ついクリアまでのめり込んでしまいました。

 
あと、このソフトの素晴らしいところは印象に残る音楽です。前作は戸高氏が作曲したしており、その中で『トンネルシーン』の音楽はゲームボーイソフト屈指のもので、『大乱闘スマッシュブラザーズX』で登場したり、『任天堂サウンドセレクション ルイージ』(クラブニンテンドー特典。配布終了)に収録されたりと、歴代任天堂ゲームの中ではマイナーなゲームながら存在感を発揮しております。そして今回も同じくとたけけさんの作曲で、それらが聴けます。これだけでもやる価値があるかと。

 
正直なところ、今までWiiのバーチャルコンソールはともかく、DSiウェアでは脳トレや実用系、昔の定番ソフトの焼き直しが多く、どうもダウンロード購入して買うゲームがあまりないなあと思っていた感じでした。ただ、このような人を選ぶけど面白いソフトが出始めてきたことで、やっとDSにおけるダウンロードソフトの展開に少し期待出来るかなと思った感じです。
3Dシューティングや一昔前のアクションが好きな人で、DSiでダウンロードソフトがない感じで、ポイントが800くらい余っている方は、これから買ってみるのもよいのではないでしょうか。

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