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ゲーム機のソフトを交換するという手間とそれのなくなる日

新型PSP(追記PSP go)はDL専用ということですが、携帯ゲーム機でダウンロードしたゲームが出来るというのは、すでにDSiのDSiウェアがありますね。ただ、DSはメインがあくまでROMなのに対して、今回のPSPはメインがDLというところが大きな違いです。

さて、実はこれらのDLソフトには今までユーザーが長年潜在的に望んでいたものの出来なかったものが実現されることなるのですよね。それは、「ソフト交換の手間をなくす」というもの。

 

今まで、それこそファミコン時代から、ハードに装着できるソフトは原則、というかほぼ絶対一つでした。しかしその一つだけ遊びこむというわけではなく、1日に何回もソフトを換えて遊ぶことは普通でした。しかし、そのたびにいちいちソフトを交換する必要があるという手間が必ず存在しました。これを煩わしいと思ったことがある人は、多いのではないでしょうか。特に何本もゲームを持っている人なら。

おそらくどのハードでも、「一部のCDラジカセにあるみたいにソフトチェンジャーがつけがいいのに」と思っていた人はいるのではないかと(ゲーム雑誌のアンケートでも欲しい機能とか周辺機器で上位になっていましたね)。しかし、それをハードにつけるとコスト増、大きな、重さの増加、熱問題などで実装された例はありませんでした。

それでも据置機はまだ家でやるものですからいいかもしれませんが、携帯機の場合、外に持ち歩くこともよくあります。しかし外で複数のソフトをやるためには、そのソフトも同時に持ち歩く必要がありますので、さらに煩わしさが増加します。

しかし、ソフトを一つのパッケージに固定せず、内部に複数収めることの出来るこのようなDLソフトは、その煩わしさを解消するのです。つまり、パッケージを持ち歩かなくてもそのハードさえ持ち歩けば、複数のソフトが出来るという感じ。

すでに現在の据置機でもダウンロードしてきたソフトをソフトの交換無く遊んでいる人は多いでしょうが(たとえばWiiチャンネルでバーチャルコンソールのゼルダを遊んだあとでマリオをやる感じ)、携帯機ではその利点がさらに大きくなるのではないかと思われるのです。そしてこれは、携帯音楽プレイヤーがかつて行った道と似たようなものではないでしょうか。

 

昔、携帯音楽はCDやMDで聴くのが普通でした。しかしMP3プレイヤーが登場して、大容量化してゆくと、そちらが爆発的に普及しました。このMP3プレイヤーが普及したのはパソコンの普及などいろいろな要素はありますが、これがCDやMDより大容量だったからというのが大きな要因にあると思われます。さて、その大容量が入るというところが人気が出た理由は「いつでも好きな曲が聴ける」からですが、それはちょっと言い換えると「いちいち多くのCD(MD)を持ち歩かなくても、交換しなくてもよい」ということではないかと。

それまでのプレイヤーでは別のアルバムを聴きたいときはCDなりMDを換える必要がありました。しかしそれは面倒で、特に携帯プレイヤーともなるといちいちそれらを持ち歩かなければいけないというのはかなりのマイナス点でした。しかし、MP3プレイヤーはそれを解消し、パソコンなどを使って入れる必要があるという手間はあったものの、一度入れればそのまま音楽が聞き終わっても交換する必要はなく、容量上限まで音楽を入れてそのプレイヤーひとつ持ってゆけばいろいろなものが聴けたというのが人気の大きな理由だと思われます。

 

このような利点をとるために、特に携帯ゲーム機は今までパッケージで売っていたものもいずれはDLになるとは思っていたのですが(他にももちろんいろいろな理由はありますが)、小売店の存在もあり、且つ今でもパッケージの需要、というか現物需要(データだけでは信用できない)は強いので、コンバータとか用意して、買ってきたソフトをPSのメモリに詰め込む形になるのかな、と予想していました。たとえばPS3にソフトを入れて、それをPSPにつなげてデータを移すとか。それはさも、CDを買ってきてMP3にコンバートして、CDはそのまま保存、MP3のほうをメインに聴くような感じで。だけどいきなりDL販売というのであれば、かなり思い切ったなあという気がします。PS3がもっと普及していれば、話は違ったのかな?

 

ともあれ、いろいろあるにせよ「ソフト交換の手間がなくなる」という点においては歓迎したいなと思ったりします。

ただ、このような利点のほかに、ソフトメーカー、ハードメーカ-、小売り、ユーザー、それぞれにおいてのプラス点、そしてマイナス点も存在すると考えられます。それは各々の利益的問題も、客観的な問題も。それについてはまとめたらそのうちここに。

 

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