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1990年代後半のゲームハードでNintendo64だから持ち得たハード特有の音色

 なんかこのところ綺麗に1日おき更新ペースになっているので、戻さないとなあ。
 それはさておき、最近ゲーム音楽において集中的に聞いているジャンルがあります。シューティング? いや、それを集中的に聴くのはよくあることなので。では何かというと、それはNintendo64ソフトの音楽。
 何故64かというと、実はこのハードのゲーム音楽は、この時代においておもしろい特性をもっているからと感じたからです。
 さて、ニンテンドー64が現役だったのは、だいたい1990年代後半。そして同じ時代のハードといえば、主には初代プレイステーステーションとセガサターンでしょう。あえて言えば3DOとネオジオもかな(ドリキャスもやや重なりますね)。
 さて、この時代のハードの大多数と64の違いは何かというと、一番はその使用メディアの種類でしょう。すなわちPSやSSではCD-ROMメディアが採用されましたが、64はROM媒体でした。これには任天堂なりのいろいろな理由があったようですが、結果として据置機におけるROMソフトのメリットは高額メディア媒体のそれを下回ってしまい、このハードを最後に消えて行くことになります。
 さて、この光学媒体の登場により、ゲームは使える容量が飛躍的に増加しました。それはゲームの各所に影響しましたが、ゲーム音楽についても影響します。というのはこの時代(正確にはPCエンジンCD-ROM2やメガドラCD時代から)「CD-DAでの再生」というものが増えたから。
 一応説明しますと、CD-DAはCDの音声収納規格であり、音楽CDに一般的に使われている方法です。そしてこれをゲームで使用し音楽を流すという方法がとられました。これの利点は、ハードの特性に左右されず、音楽を奏でられること。つまり他で録音したものをそのまま使えるというものです。よって音楽以外でも、「声」がアニメのように使えるようになったために、普及してきました。(ちなみにCD-DA使用のソフトは、そのままPCなどで再生すると音楽サントラとして使えたりするので便利・ただしデータトラックは絶対に再生しないように)。
 ■CD-DA – Wikipedia
 ただ、これによりハードの音源に依存する、つまりそのハードの特徴が強い音楽というのが減ってきたのですよね。音的にゲーム音楽らしくない一般的な音楽がゲームで使われるようになっていったという感じ。
 これにより音楽の表現の幅は広がったため、この技術的進化は決して悪いことではありません。ただ、それまでのハード依存の音源が好きな人からは、「ゲーム音楽に音源的な個性がなくなってきた」と感じさせるものでもあったわけです。すなわち、PS、SSやそれ以降のハードでは、ハード間の音質的な個性がなくなってきたという感じ。(ただ、PS、SSでも一部のソフトではそれらしい音源的なものがありました。セガサターンでは『蒼穹紅蓮隊』などST-V基板からの移植もので、それらしい音源が聴けます)
 しかし64の場合、PSやSSと同じ時代にありながら、そのハードの特性から、「64の音源」というものがはっきりとわかるのですよね。
 この64のスペックは、音的にかなり費やされていましたので、決して再生ではPS,SSなどの光学媒体で再生されたものには劣るということはないと思われます。それは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』などをやっても明らかでしょう。しかし、どことなく音にハード的な個性が残っている感じがしてそれがいいのですよ。
 例えば『ゼルダの伝説 時のオカリナ』も全体的に壮大ですが、どことなく素朴な感じとか、『星のカービィ64』のクリアそうでどことなくスーファミの味を残している感じとか。
 星のカービィ64
 で、今まではゲーム音源的なものといえばファミコン、よくてもスーファミまでのソフトが注目されていましたが、そろそろこの64に注目してもおもしろいのではないかなあと思って、これらのCDを聴いています。まあ問題は、ちょいとサントラが少ないことですけど。
 というわけで、ハード的には1番手にはなれなかった64ですけど、今、こうやって見ると注目すべきところはたくさんあると思えます。
 さて、これで現在のハード依存音源的なもの、すなわちDSとかの音楽にもついて考えたのですが、それはまたまとまったら。

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