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携帯機の強みは「どこでも出来る」より「どんな姿勢でも出来る」だと思った話

 最近『街においでよどうぶつの森』をやっています。で、たしかに楽しいのですし、DSのぶつ森よりもいろいろ増えてはいるのですけど、どうもなんかプレイするのに重い……というか、プレイする時に「さて、やるか」と気を張る必要があるのですよね。DSの時はもうちょっと軽かったような気がしたのですが。なんというか、DS版の場合、何処でも出来た上に、10分やって消し、また後でするってのが多かったのですよね。しかし今回のWiiは、1日1回やると、もうお腹いっぱいという感じ。
 しかし、ゲームが変わったわけではないのですよね。基本はDS版と同じ感じ (ただ、すれちがい通信のボトルメールがなくなったのが残念だなあ。あれがあったからフルーツのコンプ楽だったのに。あと街もあまり行かないし)で、この原因を考えてみると、やはり思い当たるのは据置機と携帯機の違いというもの。
 DSのぶつ森では、主に寝る前に布団の中でねっころがりながらやることが多かったです。もしくはPCの前でパソコンの合間にとか。しかし据置機の場合、寝ながらやると不自由ですし、テレビから離れるとプレイできません。
 以前から、携帯機がゲームとしてのスペックにおいてもう十分な領域に入り、これからは携帯ゲーム機の時代だ、というのはよく言われていました。そしてたしかに、
 ただ、「どこでも出来る」とは言っても、実際にやれる場所ってわりと限られていると思うのですよ。携帯電話と違い、歩きながらプレイするにはちょっと難しいですし(ま、携帯もあるきながらの時は、複雑な操作はできないのでメール読む程度だと思いますが)。せいぜい公共の場で座れるところ、つまり電車の中やファミレスとかそういったところになると思います。
 しかし、その「どこでも出来る」というのは、実はそういった家の外に限らず、実は家の中も含むのではないかと。すなわち自分の部屋でも居間でも出来る。そしてパソコンの前でも布団の上でも出来る。そして座っても寝ていても出来ると(限度はありますが)。そして携帯ゲームの利点は、こういった「どんな姿勢でも出来る」というのが、外に持って行くよりもはるかに大きな利点ではないでしょうか。
 そういえばPS時代に、片手でRPGの操作をコントロールできるコントローラ『アスキースティック』ってのが出てましたが、ああいうように楽な姿勢でゲームをするという需要は、かなり大きかったと思います。そしてその需要を満たし、且つスペック的にも問題ない領域になったので、現在DSやPSPが流行っているのではないかと。しかも音楽も聴けて映画も見られるのですから。
 そして今回のぶつ森でも、その「好きな姿勢」というのが失われてしまったので(Wiiコントローラでポイントが入る場合、寝っ転がりながらするのは大変)、そこにちょっと不自由さを感じているのかもしれません。
 こう書くとほかのいろいろな要素(画質のためのテレビへの投資の必要性)も考えて、据置機はお先真っ暗なように見えますが、個人的にはそんなことはなく、おそらくは両者生き残り、棲み分けをしていくのだと考えます。実際、携帯サイトににネットのシェアはとられてゆくという見方が一時期ありましたが(ITバブル時代。ゲームもすべて携帯に集まると言われていた頃のこと)、今でもパソコンを中心としたネット空間と携帯は共存してますし。つまり、テレビの前でというタイプの需要もまだまだあると思うのですよね。そしてそれに伴う発展性も。
 おそらくですが、据置機と携帯機は今は近くなっていますが、これから先は別々の路線に分岐していくのではないか、と思っています。それはどんなにスペックが上がろうとも、携帯機では補えない分野があるので。たとえば画面を大きく使うものがそうですし、腰を据えた方が楽しいものというのもあります。何より一つの画面に対して大勢の人数が出来るというのは、据置機の特徴ですしね。もちろんその過程で淘汰されるゲームもありそうですが。
 ちなみに次回も『街へいこうよどうぶつの森』をプレイして思った、据置機と携帯機の比較において考えたことを書く予定です。

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