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レイディアントシルバーガンが長年移植、再版されなかった理由は何か

このようなニュースが。

トレジャー、Microsoftからレイディアント・シルバーガンのリメイクを打診されていた事を明らかに

『斑鳩』のトレジャーがSTGに参入した作品であり、最初アーケードでリリースされてから移植されたセガサターンでは末期に発売されたために販売数が少なかったものの、後に非常に評価が高まりプレミア価格がついてしまったというもの。同作のディレクター井内ひろし氏が手ジャー復帰前に制作した『心霊呪殺師太郎丸』(タイムワーナーインタラクティブ)とともに、セガサターンのプレミアソフトの代表として語られることも多いです。

 

『タクティクスオウガ』などで有名な崎元仁が担当した音楽も非常に評価が高く、一時期サントラまでもプレミアがついていました(再販されてからちょっとは落ち着いたけど、今またその再販が切れているらしい。あと限定販売されたシングル版もあるけど、こっちは相変わらず高い)。しかも音楽が良いだけではなく、使われ方がSTGであるようなステージ道中→ボス→ステージ道中……というものではなく、通しで使われていきなり変化するという大胆な方法で、感動しました(『斑鳩』でも同じように音楽との融合がすごかったですね)。

ま、他にもいろいろあるのですが、長くなるのでこのへんで。

 

このゲーム、日本国内でもプレミアがついていますが、実はサターンが日本よりもさらに普及せず、惨敗となってしまった海外でも評価が高いと言われています。たしか国内販売だけだったはずなのに、このプレミアは異常とも言えるくらい。で、最初のインタービューのような話題が出てきたのでしょう。

さて、もちろん海外だけではなく、国内でも長い間「再販、移植はないの?」と言われ続けてきましたが、発売から10年、斑鳩がXBOX Liveで出てもこちらは気配がありませんでした。しかし今回のインタビューで一応打診はあり、検討はしていたということが判明しました。

では何故、その需要があってもずっと移植されなかったのか。それは今までもいろいろ言われてきましたが、今回のインタビューでの前川社長の発言も含めてちょっと列挙してみます。

 

すでにサターン時代の画面では見劣りする

これは上のインタビューでの「時代を感じさせる」からの推測。システムと音楽は正直独特ではあるものの現代でも十分通用するものだと思うのですよね(あえて言えば当たり判定くらい?)。となると残りはグラフィック。たしかにサターン時代のポリゴン使用ゲームってのは今見るとポリポリしている感じが強いのですよね。まあそれが味ではあるのですが、たしかに新規の人にとっては抵抗があるかもしれません。

 

ムービーの問題

ムービーもかな。当時のサターンで再生できる形式では当時としても荒さが目立ちましたが、今では輪をかける感じでしょうし。まあこれは元データがあれば圧縮し直せばいいとは思いますが。ちなみにGONZO制作だったはず。

 

サターン専用ソフトからの移植の難しさ

これは昔から言われていますが、サターンをフル活用したゲームはほかのハード間より移植が難しいと言われています。というのはサターンは32bitCPUを2つ使っているなど、特殊な作りが多いため、そこでフル活用してしまうと、いろいろ簡単には再現できない部分が生じるらしいので。

まあ、アーケードで同じST-V基板を使っていた蒼穹紅蓮隊がPSに移植できてましたし、アーケード版をまるまる移植することくらいは可能かもしれませんが、前記の理由とあわせるとそれだけでは不足という感じでしょうか。

 

サターンのプレス施設がもうない

ついでにもうひとつ。このプレミア問題はかなり昔から言われていました。にもかかわらずサターンでも再販がされなかったのは、すでにその時にはセガがドリキャスに完全移行し、サターンのCDをプレスするシステムがなくなっていたためと言われています。つか、「我々はもう一度考え直すべきです、みなさんにもわかっているはずだ」というシルバーガンの帯の台詞が突き刺さります。

まあ他にも営業上の問題とかいろいろありそうですが、主にはこんなところかと。

 

まとめ

だけど考えてみると、シルバーガンに限らずセガサターンのソフトというのは現在、ちょうどゲームの歴史においてちょうと狭間になっているような感じがありますよね。というのはサターンの全時代、すなわちメガドラやSFCまではバーチャルコンソールである程度のフォローが可能になってきましたし(版権問題とかで不可能なのはもちろんありますが)、PSは現在のPS2やPS3で動きます。ドリキャスも一応まだソフトが出る予定があるみたいなので現役としましょう。となると、サターンだけフォローするハードがあまりないのですよね。XBOX Liveでも時代の関係かあまり出ていないし、せいぜいPSかPS2への移植くらい。

でも、サターンというのは隠れた名作が多いハードだと思うのですよね。正直、この資産を生かさないのはもったいない。それはXBOX Liveで出そうなアクション、シューティング系以外でも。故に(可能なら)バーチャルコンソールなりでバシバシ出してほしいなあと思うのですよね。特に『カオスシード』を埋もれさせるのはもったいない。

ちなみにうちのサターンはまだセレクターに繋いであって、電源を入れればすぐ遊べます。ただ、タイトーメモリーズで『メタルブラック』『ダライアス外伝』『レイヤーセクション』が出てしまった今、すっかりシルバーガン専用機になってしまってます。

 

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