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今日でドリームキャスト10周年ということで個人的なドリキャス回想

 セガ最後のハードドリームキャストが誕生したのが1998年11月27日。よって本日10周年となります。
 さて、このハード、セガ最後のハードという以外にも今思えばかなり特徴的なものが多かったのですよね。せっかくですし、今日はそんなドリキャスについて、10年経ってから思うことを語ってみます。
 ……といってもこのハード、確かに好きなのですが語るのが難しいのですよね。というのは、セガハードなら個人的にはサターンのほうが愛着があるし、特色もそっちのほうが強いので。なんというかドリームキャストって悪くはないのですが、セガがやや日和った面があるような気がしてならないのです。そして、結果論ですがそれが悪い方向に行ってしまったと。
 先にサターンと比較して……な面を挙げると、コントローラ。十字キーがあることは別にいいのですが、問題はそれが堅くて使いにくかったこと(とはいえこの時代からアナログ中心になっていったのですが)。あとボタンも堅い。形はおそらくセガのマルチコントローラからでしょうが、あっちの使いやすさに反して劣化しているような感じでした。あと手前コードも微妙に邪魔だったかな。
 それと、ビジュアルメモリも発想はよかったのですが、それを生かす資産が出なかったと(とはいっても『ポケットステーション』も『どこでもいっしょ』くらいしか目立ちませんでしたが)。そしてセーブ領域が少なかったことがまた不満でした。
 それと一番困ったのは、ABボタンの役目がPSとは逆で、決定を押すつもりがキャンセルを押してしまうことが多発したこと。まあこれはボタン配置の変遷時期だったのもあり、運が悪かったのもあるでしょう(これはソフトのせいでもありますが)。GCみたいにボタンの大きさでも変えれば良かったかもしれませんが。
 これらの原因ですが、ボタン数減少も含めてなんというか中途半端にライトユーザー向けを狙って、セガのマニア向けだけど作り込まれている感がハードに現れなくなってしまったような気がします。そして売り上げも中途半端になってしまった感じが。もっとも歩留まり問題とか流通問題とか、運(と営業)が悪かったのが最大の原因でしょうが。
 ただ、ソフト資産はかなりよく、名作は数多くあります。うちでもまだ繋げているのは『斑鳩』や『ソウルキャリバー』を遊びたいためでもありますし、それ以外でも『ロードス島戦記』など、隠れた名作は多いのです。ハードもそれを生かすスペックがあったということでしょう。というか、ソフトの力も、ハードパワーも(ちょっと特殊だけど)あるのに……というセガ伝統だと言えなくもないかも。
 ちなみに現在は、アーケードスティックがディフォルトのコントローラです。いつでもSTG。
 あと、インターネットモデムはかなり先見の明があったと思われます。ただしインフラがそれについてこず、ちょっと早かった……という残念な面も。ただ、これはおそらくは現行機の通信に繋がっている面はあると思われます。また、ドリキャスからネットに入った人もいるでしょうし、通信ゲームのみならず、ネットの歴史においては重大な役割を果たしたのではないでしょうか。
 ちなみに今でも押し入れにしまえない理由は、単純にこれをしまうと他のハードでは出来ないから(サターンも同じ)。PSソフトはPS2or3で(例外有り)、GCソフトもWiiで、X-BOXソフトも一応X360でできますし、それ以前のはある程度はバーチャルコンソールでリリースされてきていますけど、ドリキャスはドリキャスでしかできないのですよね。ディスクは独自規格(GD-ROM)なので、基本的に互換が不可能だからでしょうが。互換で引き継がれない、一番新しいソフトを持つハードでしょう(しかしそう考えると、同じく独自規格のWiiとGCもどうなるかなあ……いつまでも旧来の規格互換だと辛くなるだろうし)。かといってあきらめて押し入れに収納できないところが、このハードの魅力かもしれません。
 ただ、今は『斑鳩』や『トリガーハードエグゼリカ』がXBOX Liveで出てきているので、こっちで資産を生かすことが不可能ってわけではないみたいなのですよね。なら、こっちでソフトをそれなりに出して、セガハードで出たソフトのすばらしさを後世に伝えてほしいと思ったりします。そうしたらいつかしまえる時がくるかも。
 今日はそんなことを考えつつ、『斑鳩』を1プレイしてきます。
 ちなみに修理対応は終了しているので、安くドリキャスが放出されていたら、しばらくは2台目を予備として購入しておくのもよいかと思われます。

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