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トレーディングカード&TCGの隆盛とバブル、そして衰退

 

部屋を整理していたら、なんかバインダーが出てきたのですが、その中には中途半端に集めたトレーディングカードが。この状態って捨てるに捨てられないし、といっても、そろってないのでもらい手もいなさそうだし、でも新規に集めるには情熱もないし、且つ困難という、ちょっと困った状態ですな。まあ、集めたものについてはまたネタになるので後日出すとして、今日はその当時のことを思い出したたので、それを書いていこうと思います。

 

今あるような、パック売りのトレーディングカードがブームになったのは、1996年あたりの『新世紀エヴァンゲリオン』の第一次ブームがきっかけでしょうか。それまでも、『ビックリマン』や『プロ野球チップス』などは存在しましたが、それはあくまで何かのおまけで、テレカみたいにそれ単体に付加価値のないものを売り出すというのは、あまり一般的ではなかったように思えます。しかし、エヴァの大ブームにより、エヴァファンがそのままトレカも買い集めた上、そのカードには「初版」「第二版」の表記があったため、スペシャルカードだけではなく、コモンの初版カードまで売買されるということまで起こったように記憶しています。ちなみに応募抽選の綾波レイ&渚カヲルのSPカードは、万単位で取引されていましたね(まあカード専門店の価格なので、多少高めといえますが)。

その後から、原材料費が低い(版権をもっていれば、せいぜい印刷代くらい)のに大量に売れるトレカは金の鉱脈と認知されたのか、各社からさまざまなトレーディングカードが出されます。そしてこの時期、同時に『ToHeart』などのギャルゲー人気が起こったのもあって、その系列のトレカもかなり売れるようになりました。まあ、その中には今見ると「誰だ、こんなの企画したの」というものも混じっていたのですけどね。この頃がおそらくトレーディングカードバブルだったのでしょう。

 

そんなブームの中、今まで『マジック・ザ・ギャザリング』か、子供向けのものしかなかった「トレーディングカードゲーム」も、次々に発売されるようになります。主なところでは、当時大流行中だったLeafのキャラクターを使った『リーフファイトTCG』(イラストが『よつばと!』のあずまきよひこ氏など)、角川書店の『モンスターコレクション』(イラストは富士見書房ライトノベルのイラストレーター陣など)、ブロッコリーの『アクエリアンエイジ』(イラストレーター多数)といったものでしょうか。そしてこれらはわりと広まり、第2弾、3弾と何回もバージョンが上がってゆきました。

子供向けもポケモンカードや遊戯王カードが大ブームとなり、遊戯王は東京ドームで限定カード配布のために混乱を起こすような事件さえ起きてしまいましたね(まあ混乱すれど事故が起きなかったので、今思えば配布中止は英断だったとは思いますが)。

 

ただ、2000年度も中盤に入る頃には、いくらなんでも出し過ぎたのか、トレーディングカードの勢いが失速し始めます。そして既存カードもだんたん飽きられたのか、人離れが進みます。
トレカ集めをやっているとわかるのですが、集めているものがいきなり「価値のあるもの」から「ただの紙」になってしまう時ってのが存在するのですよね。それが多くの人に訪れてしまったという感じです。その際、ワゴンでさまざまな売れ残りカードがボックスで売られ、その中にはゲーム系カードもありました。で、その中で私が買ったおもしろいものもありますが、それはまた後日紹介。

そしてそれはトレーディングカードゲームも例外ではなく、まずはコレクター、次にプレイヤーが離れてゆき、売り上げが落ちて、新規バージョンのカードもあまり発行されなくなってしまいました。

これ、前にも書きましたが、この手のカードゲームは、どうしても発売された時からやっているプレイヤーが強いため、後から入ったら不利であるということがわかっているからあとから人が入ってきにくいというジレンマもあったと思います。

■参考:対戦ゲームの永遠の課題『プレイ時間のジレンマ』 – ゲームミュージックなブログ

 

あと、不景気の中で、金がかかりすぎる娯楽ってのもってのもあったでしょうね。それでも、いまだに世界中でプレイされているマジック・ザ・ギャザリングはすごいと思います。

 

とはいえ、トレカは今でも人気のあるものは集められているようですね。まあ、昔が異常だっただけで、あの頃ほどではなくても、今でもそれなりの需要はあるように思います。特に子供向けは、『mシキング』が流行ったり『ラブ&ベリー』が流行ったりと、何か流行があるみたいですしね。このへんの子供のこれクターアイテムって、私たちの時代のビックリマンやキン消しから並べてみるとおもしろいかも。

TCGのほうも、熱心なファンちゃんとプレイを続け、ブームが去った後も、プレイルームなどではゲームが行われていたり、店舗(イエローサブマリンやゲーマーズなど)では、大会があったりした模様です。
ちなみに現在『リーフファイトTCG』について調べたら、どうやら発売元のTI東京ブランドの運営会社は、ほかの会社と合併した模様。一時期はコミケで大行列ができるカードブランドでもあったので、時代を感じます。ただ、ちゃんと『リーフファイトTCG』は現在でも続いているようです。
現在、ゲームセンターでは『三國志大戦』『アクエリアンエイジ』などカードを使用するゲームが流行ってますが、これはトレーディングカードゲームの流れのひとつと見てよいでしょう。まあ願わくば、同じように『プレイ時間のジレンマ』とかで衰退させるのではなく、長くプレイされるゲームであればいいなと思います(特にカードを購入した人にとっては)。

あ、そういえば、一時期セガのソフトを買うと、セガ系ソフトのトレーディングカードが封入されていたけど、あれコンプした人やっぱりいるのかな? ちなみにエヴァ最盛期、あれに封入されている限定カードを集めるために、サターンを持っていないのにソフトを買ったため、あとでカードが入っていない中古がやけに市場にあふれたというどうでもいい話をして今日はここまで。

 

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