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限定版の品物としてフィギュアは鬼門なのか

 昔からわりとある、フィギュア付き限定版というもの。最近でもたまにありますよね。それもゲームに限らず、アニメDVDやマンガにも(というか最近はそっちのほうが多いかな)。私はあまりフィギュアにあまり興味がないし、ワンフェスにも行かないのでよくわからないのですが(それでも虫姫さまのCDについてきたのと、もらったので3つ持ってるけど)、それなりに需要があるのだと思います。
 しかし、どうもゲーム限定版でフィギュアというと、良いイメージがないのですね。それはおそらく偉大なる邪神モッコス様の影響かなと。
モッコス総合(いろんな意味で恐れおののくので、知らない人はそれなりの覚悟を持って入ること)
 とはいえ、邪神像がなくても、どうもゲーム限定版にとってはこのフィギュア付きというもの、鬼門のように思えるのですよね、。それはユーザーだけではなく、メーカー、そして店にとっても。
 まず、ユーザーはフィギュアの出来に期待して限定版を注文しますが、多くの場合実物を発売まで見ることは出来ません。いや、写真を見ることが出来たとしても、その製品が写真と微妙に(場合によっては大きく)異なるということは、今まで何度か話題になった気がします。となると、限定版といえども、警戒するユーザーは増えたのではないでしょうか。特にモッコス以降は。
 そしてメーカーにとっての鬼門とは、フィギュアをつけたいと思って発注したものが、その通りに出来てこない可能性があるということ。限定版につけるクラスのフィギュアは、自社にノウハウがない場合はだいたい外部への発注になります。しかしそんなに金をかけるわけにもいかないので、海外への発注する場合も多いでしょう。で、外れを引いてしまうと、とんでもない出来のものが仕上がってくると。しかし作り直す時間も金もなく、ダメなものとわかっていても製品として出さなくてはいけないとなる感じ。
 サントラや設定集などの書籍が、わりと修正がききやすいのに対して(それでもひどいのがありますけどね)、こういったフィギュアは出来に対してのかなりリスクが高いのではないでしょうか。
 そして最後に店。限定版を仕入れたとしても、余れば困るのはどの商品でも同じ。しかし、フィギュア付き限定版の場合もっと困ったことが。それはスペースを異様にとるということ。そういえば、PS時代に『同級生2 EXTRA BOX 限定版』というフィギュア12体セットがつきのものが13,800円で販売されましたが、PS後期まで中古屋のこやしになっていたのが印象的でした
 このように、製品の出来が(信用できるところでもない限りは)ギャンブル、おまけにかさばるという点で、フィギュアの限定版はかなりリスキーだと思うのですよ。フィギュアだけに限りませんが、興味のな人にとっては大きければ大きくなるほど邪魔になるものですし。ですので、よほど出来のいい保証があり、且つかなりの人気キャラでもない限りは、限定版の品物にするのはハイリスクだと思います(余談ですが、ピンキー程度の大きさならまあそれなりかなとは思ったり)。
 ただ、これはゲームだけではないのですよね。アニメとかコミックのフィギュア付き限定版も出来が悪いとネットの噂となり、(だいたい買い取り扱いなので)数ヶ月後にワゴン行きとなることも。
 まあ、正直フィギュアに興味がある人も、別売りのほうが見定めが出来るし良いと思う方が多いのではないでしょうか。そのへんサントラの心理と同じかもしれません。サントラの場合はそれなりに調整してあれば大外れの度合いは低いですが、フィギュアの場合は大当たりと大はずれの幅が大きそうですしね。
 でも、邪神モッコスみたいなのが再来して、ネットが当時みたいにネタであふれれば、それはそれで面白いような気も。

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