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ゲーム音楽作曲家代表作の認識が世代で異なってきた可能性

ゲーム音楽作曲家のササキトモコさん。この方の代表作と言えば何を思い浮かべるでしょうか。『アイドルマスター』シリーズの有名曲、『きゅんっ!ヴァンパイアガール』や『アタシポンコツアイドロイド』を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかしながら全く同じ名前で、時代もジャンルもメーカーも全く違うセガ、とりわけ『NiGHTS』『ROOMMANIA#203』を連想した方もまた多いのではないでしょうか。

NiGHTS&アイドルマスター2

アイマスやひなビタ♪のササキトモコ曲

ササキトモコさんは、最近は『アイドルマスター』シリーズで前述の『きゅんっ!ヴァンパイアガール』が有名。インパクトの強い歌詞でアイマス曲の中でも人気曲の一つとなっています。


シンデレラガールズのほうでもでも『アタシポンコツアイドロイド』を作曲。


ちなみにデレステではムズムズ地帯が極悪。

また、最近では『ひなビタ♪』シリーズでも曲を書かれてます。

ポップで歌詞が印象的な曲を作る人というイメージの方も多いのではないでしょうか。
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セガ時代のササキトモコ曲

しかし、自分も含めてこの名前で思い出すのは、セガのゲームという人も多いはずです。

その理由は、セガサターンの代表ソフトである『NiGHTS』の作曲家の一人であったこと。

また。同じくセガのドリームキャストソフトである『ROOMMANIA#203』の音楽他制作にかかわった人としてセガマニアならずその年代のゲーマーに有名だからです。

ちなみに音楽以外でもセガファンに知名度が有名な理由としては、セガサターンマガジンなどのセガページにおいて、味のあると共にコラムを書いていたのというのもあるでしょう(当時のサタマガはセガの開発部署がメーカーページを持っていた。ちなみにAM3研はお笑いページだった)。

セガサターンの『NiGHTS』が1996年、そしてアイマスの『きゅんっ!ヴァンパイアガール』配信が2011年ですから、15年の開きがあります。アタポンならそれ以上。故にアイマスのほうで名前を知ってる人でもセガのソフトを知らない人は多いでしょうし、逆にセガで昔のゲームをやっている人でもアイマスのほうを知らない人もいらっしゃるでしょう。この機会にどちらかを知ってたけど片方を知らなかった人は、そっちの曲を聴いてみることをオススメ。おそらくそれぞれ驚きがあるでしょう。

 

世代やジャンルにおける作曲家代表曲の認識差

しかしこのように、世代によってその作曲家の代表曲が違いそうという例は、今では数多く生まれていると思われます。

代表的なところでは伊藤賢治さん。昔のゲーマーならスクウェアのソフト、とりわけ聖剣伝説シリーズやサ・ガシリーズを挙げる人が多いでしょう。しかし最近の若い人の場合、パズル&ドラゴンズの人と答えるケースが多くても全く不思議ではありません。

古代祐三氏がイースなどファルコムの音楽に関わったことを知らずに世界樹の迷宮の音楽が好きという人もいるでしょう。

また、近藤浩治氏のマリオとゼルダでさえ、その名前を聞けば自分のようにファミコンやディスクシステムの音が頭に流れる人もいれば、もっと後のスーファミや64、Wiiのものなどのほうが先に頭に思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。

世代差、時代差だけではありません。昔はゲーム音楽作曲家といえば多くの場合メーカー所属でそのメーカーのゲームの作曲というイメージがついていましたが、今では所属よりもフリーの人が多くなり、非常に広い分野で作曲をされています。さらにはゲームだけではなく、アニメなど他のジャンルで作曲する人も増え、そっちのほうの人という認識が強い場合も多いでしょう(例えば元ナムコの神前暁氏など)。

 

歴史が積み重なり、広くなったゲーム音楽の世界

それだけ認識が異なる人が出たということは、ゲームの、そしてゲーム音楽の歴史が積み重なったということでしょう。

あともう何年か経つと、さらに代表曲の認知が違う別のクラスタが生まれる可能性だって高いです。そうなったときに、「実はこの人はこういう音楽も作っていたんだ」と聴かせて驚かせたりしたいです。

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