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任天堂を乗っ取るとしたらいくら必要か

サブプライム問題の余波なり原料・ガソリン高なりで成長が鈍っていると言われる日本経済ですが相変わらず任天堂は好調です。ちなみに金曜現在の株価は 56,700円。購入するための単元株数が100株ですので、株を買うには最低でも5,670,000円が必要というのだから驚き。

さて、今日本企業では外資(ハゲタカと言われる場合もあり)によるM&Aが進んでいるところがあり、わりとニュースになってますが(最近だとJパワーですな)、仮にこの任天堂を企業が買収しようとした場合、いくらかかるのでしょうか。それ以前にそれは可能なのでしょうか。まあ私は株のプロではないので細かいところはよくわかりませんが、一般的にわかる情報から大まかなところを推測しましょう。

 

企業買収の主な手段は株の買収です。持ち株が多いほど影響力を行使できるのは、株式会社の鉄則です。では、その株をどれだけ集められれば影響力が持てるか。

四季報に記載されている任天堂の情報では、筆頭株主は前社長、山内氏(通称組長)が1416万株で9.9%、2位が任天堂自社で1377万株の9.7%、そして3位が京都銀行の638万株で4.5%となっています。この時点で、1/4近くなのですよね。

さて、筆頭株主になるには1416万株以上を取得しなければいけませんが、その価格は56700×1416万でなんと8028億7200万円! 組長だけでこれなので、任天堂とあわせると、兆を越えます。

ちなみに実際はそんな簡単に買えません。それだけ買えば当然相場的に値上がりするので(まあ譲渡とかならあり得るけど、それだけ持っているのは山内氏&任天堂以外にいないし、取引銀行と思われる京銀が売るはずないし)。

 

市場に絶対なんてものはありませんが「今はほぼ無理」というところではないでしょうか。

つか、最近外資が企業買収しまくっているので簡単そうに見えますが、元来あれってそう簡単なものじゃなかったはずなんですけどねえ。日本企業のわきが甘いのか、外資が強力すぎるのか。

 

◆追記

昔、イチローに山内氏が5000株あげたという話がありましたが、当時5815万円相当だったものが、今は2億8350万相当まで上がっています。

 

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