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RPGとCMは相性が悪い?

最近、テレビでDSの『ASH』のCMを見ました。それは誰か(ぼーっと見ていただけなので忘れた)『ASH』をプレイしているという、ここ最近どのソフトでもある任天堂CMのパターンなのですが、なんというか……単に芸能人がプレイしているだけの映像で、ソフトがどんなものか印象に残らないのですよね。これは、実は『ASH』に限らず、前から感じていました。とはいっても、全部が全部ではないのですよ。一部のソフトは楽しそうにプレイしていると、それなりに「ああ、買ってみてもいいかな」と思えるものもあります。一番は脳トレの「○○歳かよ」ですかね。

この形式、すなわち芸能人がプレイをしているっていうのは、64ゼルダのころからありました(初代はディスクシステムの所ジョージと真下このみか?)。そしてそれ以来今まで芸能人を変えつつ任天堂系のCMではよく使われるパターンとなっています。

しかし、これってどのソフトでも出来るパターンではなくて、特定のソフトにしか出来ないのではないかなと思ったのです。それは、そのソフトを遊ぶことでどんなふうに楽しいかがわかるもの。


脳トレの場合は前述のように「自分の脳年齢が何歳かわかる」、Newマリオの場合は「アクションが楽しい」というのをCMで伝えられたと思います。

しかし、『ASH』はゲームとしては面白いところがあると思いますが、それは既存のRPGの発展系でしょう。となると、これの売りをたった15秒or30秒のCMで出すのは難しいのではないかと思うのです。RPGの面白さってのは、一瞬のプレイでわかるものではなくて、ロールプレイの名の通り、ストーリーなり成長なりを長時間かけて楽しむものですし。となると、ASHに限らずRPGってのはあんな短い尺で伝えなければならないCMとは相性があまりよくないのではないでしょうか。

でも、今までもRPGのCMってありましたよね。だけど、思い返してみると、DQもFFも、あまりCMでそれの面白さが伝わってきたものがないのですよね。なんというか、他で仕入れた情報での期待を増幅する力はあったけど、そこからだけだとよくわからないというか。

DQの場合、昔からゲーム画像よりイメージのほうが多かったですし、FFも最近はゲーム画面を映しますが、それはたいていムービーなど。あと有名な『MOTHER』のCMも、雰囲気を伝えることのみで、ゲーム自体の画面はあまりなかったような。

さらに『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の時も強調されていたのはRPGサイドよりはアクションサイドだったと思います。それに『リンダキューブアゲイン』のCMも、動物集めよりもサイコホラーの面が強調されていましたし。

 

となると、やっぱりRPGの魅力はCMでは伝えにくいが故に、『ASH』でも同じ現象が起きているのかも。先日、ASHの発注があまりよろしくないというニュースがありましたが、それが影響している可能性もありますね。

まあ、RPGで無理にCMを打たなくてもいいと思いますし、打つとしても『MOTHER』みたいに雰囲気を伝えることを重視した方がいいのではないかと。あと急に思い出したけど、FF9のビビが雨の中倒れているのだけってCMもムービーではありますが、それなりに雰囲気を伝える力はあったかも(演出勝ちかな)。

それに、ムービーでアピールする形も、画像の綺麗さはこれから先売りにならなくなってくるでしょうから(というか、地上波放送ではそのゲームでの画質を再現できないのではCMの意味がないかも)、そういったものは厳しいかも。

あと、RPGに限らずそろそろ芸能人がプレイして楽しんでるパターンのCMって結局中のソフトが変わっているだけに見えてしまいますから、みんな飽きてきてインパクトが薄くなっていると思いますので、そこもどうにかしてもらいたいなと。

 

ちなみに個人的には、ファミコン後期~スーファミ時代の任天堂CM(ファイアーエムブレム、ゼルダ、ファミコンウォーズ等)と、PS初期~中期のCM(クラッシュバンティグー、影牢、俺の屍を超えてゆけ、ジェットモト等)が好きでした。CM自体が面白かったですし、1回見ただけでどんなゲームかわかったor興味を引くものが多かったので。

あのころの話題にできるようなゲームCMよもう一度。

□おまけ

 

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