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「コスモスカイオーケストラ 第1回定期演奏会」レポート

以前からちょっと触れていた「コスモスカイオーケストラ 第1回定期演奏会」に行ってきました。(M3もあったのですが、こっちの時間との兼ね合いと金銭的事情とにより断念。しかし今回初音ミク使って出したサークルありそうだから行きたかったなあ……)

 

さて、どれだけ来るかはまったく予想していなかったのですが、会場の練馬文化センターに入ると会場20分前でもう2階席まで8割が埋まっている混み具合(どうやら開演時間に間に合わなかった人は席がなかったくらいみたいです)。私は15分前に着いて2階席真ん中あたりに座れました。

客層は若い人中心ですが、意外と年配の方とかも来ていたり。それに男女比が半々くらいだったのはちょっと驚き(のだめとかの人気も関係あるのかなあ)。

 

そして開演。第1部はオーケストラステージ。

1.序曲のマーチ(ドラゴンクエストⅤ)
2.街角のメロディー~地平の彼方へ~カジノ都市~街は生きている(ドラゴンクエストⅤ)
3.戦火を交えて~不死身の敵に挑む(ドラゴンクエストⅤ)
4.結婚ワルツ(ドラゴンクエストⅤ)
5.戦う者~Casel~(ファイナルファンタジーⅦ)
6.ザナルカンドにて(ファイナルファンタジーⅩ)
7.交響詩「希望」(ファイナルファンタジーⅫ)

見ての通り前半はドラクエ、後半はFFの曲。

正直、無料で1回目のオーケストラということだったので、学園祭レベルのもの(あれはブラスバンドだけど)かもなとかなり軽く思っていましたが、意外と本格的。ちゃんとオーケストラの一通りの編成が揃っていました(ハープまであった)。

有名な曲からちょっと忘れてしまった曲まであるのですが、どれもわりと良い感じで聴くことが出来ました。

ちなみに一番最初のドラクエ序曲、舞台の両端と2階席前部にも金管楽器を配置して演奏していて、凝っているなあと感じました。

 

そして休憩を挟んで(ちなみに私は聴けませんでしたが、開演前と休憩時間にロビーで四重奏をしていたようです)、第2部。こちらは「ライブステージ」と銘打たれております。

8.メインテーマ(ファイナルファンタジーⅤ)
9.ノーマルバトルメドレー(ロマンシングサ・ガ)<バトル1、戦いの序曲、勝利!>
10.マリカーメドレー(スーパーマリオカート)<タイトル画面、マリオサーキット、ドーナツへいや、ノコノコビーチ、レインボーロード>
11.親しき仲間へ~遙かなる時の彼方へ(クロノトリガー)
12.予感~クロノトリガー~時の傷痕(クロノトリガー・クロノクロス)
13.スゥイングマリオ(マリオシリーズ)<地上BGM(1)、地上BGM(3)、アスレチックステージ(4)>

ここでオーケストラとは配置が変化し、向かって右側にドラムとライブマスター(ギター)、それにベース系楽器、右側にライブマスターを向くようにして弦楽器、その後ろにパーカッションなど、舞台後ろに金管楽器というオーケストラにしては変わった配置でした。オーケストラらしくはありませんが、こういうことが出来るゲーム音楽のオーケストラってのは面白いなと思いました(こういうことはクラシックコンサートでは非常に困難でしょうし)。これもゲーム音楽というものの自由度が高い故ではないかと。

さて、こちらはスクウェアものとマリオ。前半が正統的クラシック系とすると、こちらはかなり遊び的要素が強かったと思います。たしかにオーケストラより、ライブにオーケストラがついた感が強かったかな?あと使用楽器の種類が多く、かけもちがわりとありましたね。しかし結構面白く聴けました。ただ、ソロ楽器(ギター系)の音はもうちょっと大きくてもよかったかな。

 

そしてアンコールはMOTHERメインテーマとチョコボのテーマ。最後だからというのもあって、チョコボはかなり遊び心がありましたね。

そして終わった後、アンコールのおまけとしてか、FFのタイトル画面曲が退出する客を見送るように演奏される中終了。

 

全体的な感想ですが、たしかに年齢層の若い楽団みたいで(現役の音大生がかなり多そう)、個々の演奏の技術や合わせは本格的なオーケストラと比べもちろん劣りますが、そういった細かい点に目を瞑れば、随所に工夫が見られて、「PRESS START」などとは別の楽しみ方が出来るものでした。2部もいろいろな独創的な工夫がされていて、聴いていて楽しくなるものだったと思います。少なくとも無料でこれだけ聴ければ大変満足です。しかしあちらの方々もコンサート慣れしてないのか、かなりMCとかつなぎで慣れていないというか、緊張している感じが見えましたね。まあそれも良しと。

あと、オーケストラステージとライブステージを分けたのは正解だったと思います。それは配置もそうですが、聴く方としても分けてくれた方が聴くための準備というかリズムみたいなものが整っているのですよね。PRESS START 2007では、[H.]やサクラ大戦が流れから分断されてしまっていて、もったいないなと感じましたし。それと、ゲーム音楽のオーケストラってのはこのくらいの規模がいちばんいいのかも、とも思いました。

 

今度の公演は再来年らしいですが、その時はどんなオーケストラを聴かせてくれるのか楽しみです。

ちなみに前日には「東京ファンタジックブラスバンド」が横浜で公演を行っていたみたいです。さすがに遠くて行けなかったのですが(探したらこちら(ゲーム音楽好きの弦楽者 さん)でレポが書かれていましたのでご参考に)。

 

「PRESS START」のような大きいものだけではなくて、こういった小規模なコンサートでも数多く行われるというのは、ゲーム音楽にとってもいい傾向かなと思います。

しかし両者ともほとんどスクエニか任天堂だけど、やっぱり演奏許可が取りづらいのかなあ……たしかに今の制度だといろいろ難しそうですが、そのへんどうにかうまく整備できて、どんなゲーム音楽でも簡単に演奏できるようになればよいのですけどね。

 

★追記

同封されていたパンフには4枚チラシが。ひとつは前述の東京ファンタジックブラスバンドの団員募集、あとは國學院大學管弦楽団の定期演奏会(同じ場所で無料らしい)、それとゲームミュージック系のコンサート告知がふたつありました。

■「Microsoft Presents “Orchestral Pieces from LOST ODYSSEY & BLUE DRAGON”」

 ※リンク切れ

⇒MS主催、植松伸夫氏総指揮のオーケストラ。Bunkamuraで11/19(有料)。

 

■ルセッタアミュゼ吹奏楽団
http://recette.chu.jp/

⇒千葉県市川市行徳文化ホールにて11/14。無料。曲目はFF、DQのほかネギまなどもあるみたい。

 

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