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ハード中期に入りこれからがサードパーティー製ソフトに注目する必要があると思う話

とりあえず今日は、DSとWiiが主対象な話と思ってください
現在のゲームソフトの売り上げは任天堂が圧倒的な一強と言われています。

少なくとも任天堂ハードでは過半数を占めるような状態。現役ハードランキングでも、10位中7本(うち1つはポケモン)を占めています。

なぜこうなったのか、という理由は、もちろん任天堂が売れるソフトを出してくるというのが一番だと思います。

何故売れるのか。それはいろいろ複雑な要因が絡んでいると思います。すなわちシリーズへの信頼だったり広報の成果だったりetc……ただ、やはり一番の条件はやはりそのソフト自体が「面白い」ことでしょう。

それでは何で任天堂が面白いソフトを作れるのか、というのが当然の疑問として浮かんできます。それはもちろん有能な人材が揃っていたりとか、そういうことが出来る会社の体勢が整っていたりとかいろいろあるでしょう。しかし、サードパーティーでもそういった要因は揃えることが出来ます(困難でしょうが)。しかし、ひとつだけ「通常の」サードパーティーには用意できない要因があると思うのです。それは「そのハードの性質を研究する時間」。

 

ハードメーカーが新しいゲーム機を開発する時には、当然自社のソフト制作側の意見も聞くでしょう。で、おそらくそのソフト制作チームは、ハードが完全に出来てからゲーム開発開始、なんてことはしないと思います。おそらくはハード開発と平行して、ソフトの制作も始めているのではないでしょうか。ということは、そのハードの性能をどんなサードパーティーよりも早くから知っているわけですよ。まあ、発売前からサードに技術を提供することはあるでしょうけど、やはりハードメーカーにはかなわないでしょうね。

そして技術というのは積み重ねられるものです(ここでいう技術とはプログラム的な部分に限らず、操作性のおもしろさとかアイディア、ノウハウみたいなものを含む)。ということは、それを積み重ね始めた時間が早い分、現在の技術の積み重ねが多いと言うことになります。ということは、現在において他のサードパーティーより高い技術を持っているというのはある意味当然ではないでしょうか。

私の考えでは、あくまでそういった技術を蓄積するのに一番必要な物は「時間」だと思います。もちろん金も人数も必要ですが、それは時間を補完するものであると考えます。(長い時間をかければ金がかかる、人数が少なければ時間がかかる)

まあごく希に、とんでもない天才が出てきたりしますが、そんな宝くじを引き当てる確率よりは、やはり時間が大量にある方が有利だと思います。

ちなみに、DS出始めの頃は移植を除けばほとんどがタッチペンで動かせるだけというのを特徴にしたゲーム(ミニゲーム集とか)が多かったです。ぶっちゃけた話、ちょっと工夫すればGBAにも移植できそうな感じ。(実際「直感ヒトフデ」とかGBAに移植されていたような)

 

しかし、時が経っていろいろとその機能を利用した新しいゲームが出てきました(すれちがい通信とかね)これらはやはり、時間をかけて試行錯誤をしているうちに生まれたものだと思います。

まあ何を言いたいかというと、やっぱりハードメーカーはスタートが前にある分有利ってことなのですよ。ドリキャスのランキングでも、やっぱりセガが強かったですし(まあセガハードの場合、サードが……って事情もあったりしますが)。

ちなみにPS2でサードが強いというのは、おそらくSCEI自体が組織内部に開発会社を丸かかえしてない(シュガー&ロケッツとかSCEIブランドで出しているものは、セカンドパーティーですよね)故に、ハードの開発時点でその情報をいろいろと有力なサードパーティーに渡していたからだと考えられます。(まあ当然参入した時により、格差は出来ますがまあそれはしょうがないところかと)

 

ただ、これによってハードメーカーが特をしているか、というとそうではなく、これを差し引いたとしてもはるかに高いリスクを払っているのですから(そもそもソフトがなきゃハードが売れないので)、まあ当然の権利でしょう。

というか視点を変えれば「ハードを売るために死にものぐるいで面白いソフトを作る必要がある」とも言えますね。だからロンチにはいろいろ揃えてくるわけで。

 

じゃあサードパーティーはどうなのか、という話になります。

現在のところ売り上げを見るとかなり弱いのはわかりますし、面白さで注目される物もありますけど、ハードメーカーに比べると少数です。これらの現象はこのまま続くなのでしょうか?いや、自分はそうは思いません。きっと「面白さ」ではハードメーカーに劣らないソフトは出てくると思います。

それは、数年後にはハードのノウハウをサードパーティーもある程度身につけて、面白いゲームをもっと作れるようになる、と考えるからです。

ただ、怖いのは面白いソフトを作っても、それが売り上げに結びつかなくなることなんですよね。それはその頃には市場が衰退してきてしまっていて、ソフト自体が売れなくなってくるとか。

■参考:ハード末期に名作ソフトが生まれる理由

上のエントリーでも書きましたけど、作り込んだ名作を作ったらハードが末期になっていたという現象は、何度も繰り返されています。今回もサードのことを忘れ、それが起こってしまうような気がするのです。

出遅れているサードパーティーがこれから面白いソフトを出す可能性はまだ十分に残されていると思います。(ついでに志の低いメーカーがおもしろくないソフトを出す可能性も十分に……というかそっちのほうが多そうなのが、また名作を埋もれさせるんだけどなあ……)

まあ、そんなわけでDSは少なくともあと1~2年は、Wii(PS3)はあと2~3年はサードパーティー製のソフトにも注目してみませんか?

 

最後に、ちょっとだけ話がそれますが……

アレな思いこみかもしれませんが、このソフトの激しいサイクルによる作り込みと売り上げのギャップが、開発者の「やる気」をそいでしまっているのではないでしょうか、と思うことがあります。これをなんとかするために、ハードの寿命がもう少し延びるといいなあとか思ってしまうのですよね。

あと、ユーザーもマイナーなゲームに対してもアンテナを張ると。

そして我々が同じあやまちを繰り返さないように、祈りたい…

(『レイディアントシルバーガン』のエンディングより。このゲームもサターン末期に発売されたものでした)

とりあえずPS2の今年に出たソフトで、面白いの見つけてこようかなあとか思った今日このごろです。

 

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