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すぎやまこういち氏がラジオで語ったこと

先ほど(4月6日の金曜午後)、何気なくラジオを聴いていたら、偶然すぎやまこういち氏が出ていました。(NHKラジオ第1の「ラジオほっとタイム ビュッフェ131」って番組だったみたいです)
思わず作業の手を休めて聴いてしまいました。
覚えている限りで内容はこんな感じでした。

《すぎやま氏のゲーム音楽作曲歴について》
・過去、様々なゲーム好きだったからゲーム音楽をやるのは自然の流れだった。
・(エニックスに)将棋ソフトのアンケートを出したのがきっかけで、ドラクエ作曲の声がかかった。
・当時は今使えるメモリーの数億分の1、さらに2トラックしか使えなかったが、1トラックの音楽もあることだし、それの2倍だと思うようにした。
・2トラックでの作曲はパズルみたいだった。
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《ゲーム音楽について》
・ゲーム音楽は、音楽であると同時に「記号性」を持たなければいけない。(例としてドラクエの「レベルアップの曲」「宿屋の曲」「スライムレース」を流して説明)
・映画の音楽はBGMだけど、ゲーム音楽、そしてバレエの音楽はBGMとは異なる。
・自分の作曲したゲームは毎回やる。場合によると会社の担当者よりも。
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《その他》
・(ゲームはやり始めるとやりすぎるかもと思っているアナウンサーの軽い話に対し)ゲームで生活を破綻させた人がそんなにいるわけではない。酒を飲む人が大勢いるのにアル中になる人は、全体からしたらほとんどいないのと同じ。
・クラシックの良さをもっと若い人にも知って欲しい。

あと、ドラクエの交響曲を何曲か流していましたが、ひとつに交通情報が重なりました。久しぶりに交通情報に腹が立ちました。
ちなみに、どうやらゲームに詳しい聞き手役の人が休みだったらしく、掘り下げると言うより一般人に対しての説明的になっていました。(まあそれはそれで面白かったですけど)
全体的に作曲家としても大御所とは思えないくらい軽い感じのすぎやま氏の話が楽しく聞けていい感じでした。
特に「記号性」の部分は感銘を受けました。
前に任天堂の近藤氏がカンファレンスで、ゲーム音楽に重要なのは、「リズム」「バランス」「インタラクティビティ」というのを挙げられてましたが、やはり氏も同じようにゲーム音楽独自の作曲理論を持っているのだと感じました。(実際音楽を交えた放送の状況を再現できないのは残念ですが)
■参考:「音楽」はゲームに命を与える――任天堂サウンドはこうして作られた
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0703/08/news082.html
あと、ゲームのやり過ぎへの危惧に対する説明もわかりやすくてかなりいい感じですね。(ちなみにこの時間のNHKラジオリスナーは、高齢の人と思われる)
あとクラシックについてですが、氏が定期的に主催しているゲーム音楽のクラシックコンサートは、普通に聴きにゆけばチケットで倍の値段を取られるコンサートを、かなり安価で聴くことが出来ます。(しかもそれをやっているのはもう10年以上も前から。CDも出てます)故に説得力も人一倍です。
ゲーム音楽ではトップクラスの有名人でありながら、ゲーム音楽の発展にも尽力されてきた氏の曲は、おそらく今度のドラクエ9でも聴けることでしょう。
携帯機上で流されるドラクエの音楽を、首を長くしながら待ちたいと思います。まあ音楽ってよりゲームがどれだけかかるかって話ですけどね。
★追記
トラックバックしていただいたGame Forumさんにおいて、ほぼ全文の書き起こしがされています。興味のある方は是非。
http://blog.livedoor.jp/gameforum/archives/50791517.html

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