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ゲーム音楽CDは何故高価になったのか~1・過去の思い出

私がゲームミュージックCDを集め出したのは、今から10年くらい前のことでした。

当時、ゲーセンには通っていましたが、ゲーム中に流れる音楽は、周りの大音量にかき消されるために「ただの効果音」としか思っていませんでした。
しかしある日、友人から借りた1枚のゲーム音楽CDを借りました。そのCDは「ダライアス外伝」のサントラ。

当時の私は学生で、それまでもジャパニーズポピュラーミュージックをたまに聴いてはいたものの、そういう曲自体にも飽きてしまい、しかし当時は英語が死ぬほどキライだったので(いまはそうでもないですが)洋楽も聴きたくなく、音楽を聴く機会自体がほとんどなくなっていました。

しかし、その借りたCDを聴いてから、不思議な魅力にとりつかれてしまい、友人にCDを返した後も自らCDを購入。そしてZUNTATAの曲を初めとして、主にアーケードゲームの曲を中心に買うようになりました。

 

それと時を同じくして、新宿のタイトー直営のゲームセンター「タイトーイン ゲームワールド」に、大画面で大音量が響く筐体や、ヘッドホン(もしくはヘッドホン端子)のついた筐体が入荷されるようになり、まずますゲーム音楽への興味が強まってゆきました
この時にテクノとか非ボーカル系の曲に出会い、そっちに行っていたら、ここでゲームミュージックのブログを開設していることもなかったかもしれません。
でも、当時は格闘ゲーム、それにギャルゲーCDの先駆けとも言える「ときメモシリーズ」のCDばかりが売られ、その他サイトロンレーベルのCDなんてものは、ほとんど発見出来ないような状態でした。

しかも、そのころはインターネットは普及前。もちろんアマゾンなんてものはありません。
ですので、当時ゲーム音楽CDを発掘していたところは、当時は池袋にしかなかった「ゲーマーズ」そして今は亡き新声社(『ゲーメスト』発行元)の直営店、神田の「マルゲ屋」でした。
特にマルゲ屋は、(倒産の原因の一つとなった)自社ビルを持つ前のせまーい店舗に、他では見られないCDが所狭しと並べられていたのが印象的です。
ほかにも、中古屋を回ってみたり、ないだろうなとは思っていても、ちょっと大き目のCD屋でもゲーム音楽CDを探したりもしました。

 

しかしながら案の定、そういった店に置かれているCDといえば、コンシューマのFFやドラクエといった有名RPGの音楽、もしくは前述のときめもシリーズや、あってもKOFシリーズのCDばかりで、シューティングゲームのCDなんて、ほとんど見つけられません。
もっとも、そういったゲーム音楽自体、「ゲーム音楽」というスペースはなく、アニメ、もしくはオムニバスの棚に混じって置かれていることが多かったのですが。
それでも、ごく稀に見つけたときはうれしかったものです。
特に中古は、当時ジャンクに近い価格(500円程度)で売られていたので、見つけたときには2倍うれしかったです。
そのときに見つけたものは、「タクティクスオウガ」「天地創造」など、今でも聴いています。
さて、それから仕事の関係で忙しかったこともあり、今から1年位前まではちょっとゲーム音楽から離れていた時期がありました。というよりその時期はゲーム自体をほとんどやらなかったのですが。

そして、いろいろあって久しぶりにゲーム音楽に熱が戻ってきて、いろいろなCDを買おうと思ったとき、ちょっとした異変に気づきました。
どうも、ゲーム音楽CDの値段を高く感じるのです。
前述のように、昔はゲーム音楽CDというのはそれほど高い代物ではありませんでした。 特にアーケードもののCDは、サイトロン1500シリーズに見られるように、1枚ならば1500円~2000円と安価でした。

当時はまだ8cmシングルCDが売っており、それの価格が大体1000円前後、アルバムなら今と同じく3000円くらいでしたので、当時としても破格の安さだったと思います。
しかし、最近はそのような価格のCD自体は稀で、平均で2500円、高いものだと3000円というのもあります。
もしくは2枚組で5000円近くというのも多く見かけます。
さらには中古。こちらも昔は1000円以上のものなんて見かけるのも稀でしたが、最近は中古屋に行くと「ゲーム音楽」と、棚に専門のスペースが用意されるところも珍しくはなく、ものによってはとんでもないプレミアがついているものさえあります。

さて、この状況、個人の経済状況を置いておけば、「ゲーム音楽が認知されてきた」と喜ぶべきなのでしょうか。まあ、たしかにそういう考え方もあるでしょうが、私は全面的にそうとは言えない気がするのです。

理由はあるのですが、それを述べる前に何でここまでゲーム音楽CDの価格が高くなったのが考えてみました。

 

…が、長くなったので、今日はここまで。(2につづく)

 

ゲーム音楽CDは何故高価になったのか~2・新品における考察 | ゲームミュージックなブログ GMDISC.com

 

 

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