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『天地創造』(エニックス&クインテット・SFC・1995年)

私が「今までやってきた中で一番面白かったアクションRPGは?」と聞かれれば、「ゼルダの伝説」シリーズと、エニックス&クインテットの「天地創造」と答えるでしょう。
ちなみに広義のRPG全部を対象とするならば、かなり悩んだ末に「ドラゴンクエストⅢ」「タクティクスオウガ」「カオスシード」「エストポリス伝記Ⅱ」そして前述の2つを挙げると思います。まあほとんどがスーファミソフトなのは、私が一番ゲームをやり込んだ時期だからでしょう。で、今でも私のベストアクションRPGであるその2つですが、前者のゼルダシリーズは超有名な上、現在でもシリーズが続いているのですが、残念ながら後者の「天地創造」は知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないソフトになっちゃっています。しかし、発売から10年経った今でも、自分の中ではこれを超えるアクションRPGは未だ存在しません。

SFC『天地創造』

 

良い点を挙げろと言われれば、まずはストーリー。ふとしたことから一人の少年が荒廃した世界を復活させる旅に出るという、言ってみれば王道なのですが、最終章の急激な展開が未だに心に残っています。ネタバレになるので避けますが、ラストまでかなり衝撃の連続です。そして最後はかなり感動させてくれます。
他にも、ドットの表現レベルで最高クラスまでたどり着いたような美しいグラフィック。これは当時のスクウェアゲームに負けてしません。特に、地球の裏側にいるときのスクロールの仕方は見事の一言。
それに、操作性もボタンを押せばそのまま反応し、それが楽しいと言った感じの練られたもの。
また、アクションも最適な難度で、攻略できなくてもレベルを上げればかなり難易度が下がるので、誰でもクリアできます。

このように個人的にはスーファミ時代屈指の名作だと思っているのですが、当時は折しも次世代機(プレステ、サターン)移行期で、あまり大きく取り上げられることもなく消えていきました。
せめて同時期に出た「スターオーシャン(初代)」と同じくらい名前が知れていたら、またこのソフトの展開も変わっていたのかも…と思うときはあります。
でもこのソフトは出来の良さから、今でも一部では熱烈な支持があり、スーファミの名作ソフトアンケートを取れば、必ず名前が出てきます。ちなみに、後期~末期のThe スーパーファミコン(ソフトバンクから出ていた『Beep!メガドライブ』の兄弟誌)では、読者ランキング1位を「エストポリス伝記」や「カオスシード」と争っていましたから、当時から草の根的な人気はあったのだろうとと思います。
ちなみにこのゲームを作ったクインテットは、あの『イース』のⅠとⅡを作ったメンバーが設立した会社です。あと、古代祐三さんの美しい音楽で有名になった「アクトレイザー」も、この会社の作品と言葉を添えておきましょう。
しかしながら、サターンで2本のソフトを発売した後、クインテットは自社でのソフト開発を行わなくなり、この手のアクションRPGの続編も出なくなってしまいました。(PSの「グランストリーム伝記」が関連会社の作品ですが)
だけど『MOTHER3』みたいなこともありますし、このメーカーが再び『天地創造』のようなアクションRPGを作ってくれるのを期待しています。あと、Wiiでのダウンロードプレイも。

さて、予想通り長くなったので、音楽のことについての文章はまたあとでアップさせていただきます。

『天地創造』の音楽を語る
昨日の続きで、今日は『天地創造』の音楽について語らせていただきます。

 

余談:
ちなみにクインテットは中堅ゲーム会社の技術交換ネットワーク「GD-NET」(のちのESP)に加盟していました。
そこには「エストポリス伝記」や「カオスシード」のネバーランドカンパニーも所属していましたが、待望の続編が出ないで、かつ今も待ち望んでいるファンがいるという点でなんか似てますね…
ちなみにGD-NETには、創設のゲームアーツをはじめ、『斑鳩』のトレジャーや『ガンパレード・マーチ』のアルファ・システム、『バロック』のスティングなどが参加していました。今考えれば相当有力な小中ソフトハウスがそろっていたので、いまいち大きくならなかったのは残念です)

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